テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)決勝で、
N・ジョコビッチ(セルビア)を3-6, 7-5, 6-2, 6-4の逆転で下し、5連覇と史上最多9度目の優勝を飾った
R・ナダル(スペイン)は、早くも芝へ向けて調整を始め、ウィンブルドンへ照準を合わせている。
ナダルは全仏オープン優勝の余韻に浸ることなく、9日には芝で行われるゲリー・ウェバー・オープンに向けてドイツへとすぐに移動していた。
ナダルは今回の優勝が自身14度目のグランドスラム優勝となり、
R・フェデラー(スイス)が持つ最多優勝記録の17勝にあと3勝と迫った。ナダルはそのうち、ウィンブルドンで2008年と2010年に2度優勝を果たしているが、ここ2年間は早期敗退をとなっており、2012年は2回戦で、2013年は1回戦で敗退している。
「またウィンブルドンで良いプレーをしたいんだ。調子もとても良いし、それが一番大切な事だと感じている。」とナダルは優勝後に語っている。
ナダルはこれまでも勝ち進む事で、試合時間が長くなり、体への負担が心配されてきた。今年の全豪オープン決勝では終盤、腰に違和感を覚え、満足なプレーが出来ず、
S・ワウリンカ(スイス)に敗れた。
かつては膝の怪我に悩まされた事もあり、2009年の全仏オープン4回戦ではR・ソデルリングに同大会唯一の敗戦を喫し、その後の数ヶ月を膝の治療にあてたため、その年は連覇のかかるウィンブルドンも欠場を余儀なくされていた。そして、2012年のシーズンも同じく膝の怪我で後半戦を棒に振る結果となっていた。
「芝でも膝が良い感じでいてくれる事を願っている。去年のこの時期に比べたら膝はかなり良い状態だと感じている。怪我をしてしまった自分にとって芝は、常に他のサーフェスより厳しいものなんだ。」とナダルは、芝への気持ちを語っていた。
ゲリー・ウェバー・オープンでは第1シードとして出場しており、1回戦は免除のため2回戦が初戦となり、2回戦で主催者推薦で出場している
D・ブラウン(ドイツ)と対戦する。
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