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テニスの四大大会の中でも最も歴史の古い、イギリス・ロンドンで行われるウィンブルドンは、今年の大会では賞金総額が10.8パーセント増えて2千500万ポンド(4千200万ドル、約43億円)へと増額される事を発表した。そしてその増額分の多くは早いラウンドで敗退した選手達へ与えられる事が明らかになった。
ウィンブルドンが開催されるオール・イングランド・クラブが29日に発表したところによると、男女シングルスのチャンピオンはそれぞれ、176万ポンド(290万ドル、約2億9600万円)と、昨年に比べて約10パーセントほど増額される。昨年は男子シングルスでは77年ぶりの地元優勝を飾ったA・マレー(英国)が、女子では優勝後、約1ヵ月後に突然の引退をしたM・バルトリ(フランス)が初優勝を果たした。
この金額は他のグランドスラム大会と比べてみても、ウィンブルドン直前に行われる全仏オープンでは165万ユーロ(230万ドル、約2億3500万円)や、年始に行われた全豪オープンで優勝したS・ワウリンカ(スイス)やN・リー(中国)が受け取った265万ドル(約2億7000万円)を上回る金額となる。
シーズン最後のグランドスラムである全米オープンは、2014年大会の賞金をまだ正式に発表はしていない。
今年のウィンブルドンの賞金総額の増額で一番恩恵を受けるのは早期敗退者。3回戦までに敗退した選手達は、昨年に比べて12.5パーセントほど増額した賞金がもらえる事になる。
ウィンブルドン大会主催者であるフィリップ・ブルック氏は「我々はなるべく、私達の力を必要としている多くの選手へ重きを置いて考えている。その選手達とは、予選敗退者や早いラウンドでの敗退者なのです。」と、意見を述べた。
この2年間で、どのグランドスラム大会も賞金総額の増額を試みている中、ウィンブルドンがその最大の増額を行った。昨年のウィンブルドンでは、史上最多となる40パーセントの増額に踏み切っていた。
賞金総額を見ると全仏オープンは現在、2千500万ユーロ(3千450万ドル、約35億2千万円)、全米オープンでは3千430万ドル(約35億円)、全豪オープンでは3千300豪ドル(3千100万ドル、約31億6千万円)となっている。
ウィンブルドンで増加された賞金の大半が、男女シングルスの早いラウンドでの敗退者へ割り当てられ、今年の増額分も1回戦敗退の選手達へと分配される。今年は初戦敗退者は2万7千ポンド(4万5450ドル、約464万円)を手にする事となる。
同時に、男女ダブルスでも8.7パーセント、ミックルダブルスでも6.1パーセントの増額を見込んでいる。
そして、ナンバー1コートにも移動式屋根の設置を計画しており、それはセンターコートの屋根と同じ様な物を設置する計画で、2019年の完成をめどに行われる。観客席は900席増えて1万2400席になる見込み。
ブルック氏は重ねて、2015年には全仏オープンとウィンブルドンまでに現在の2週間から、1週間増やした3週間の合間を取る事を決めている。予定では大会スケジュールの最終日に行われる男子シングルス決勝戦が7月12日となる。
「1週間増える事で、芝で開催されるウィンブルドンへ、より多くの選手が臨めるようになってくれたらと願っている。」と、ブルック氏は期待を寄せていた。
唯一、芝のコートで行われるウィンブルドン。今年の大会は6月23日から7月6日にかけて開催される。
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