テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は22日、男子シングルス準々決勝が行われ、第1シードで世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)が第22シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)を3-6, 7-6 (7-3), 7-6 (9-7), 6-2の逆転で下し、辛くもベスト4進出を果たした。
今回の対戦で、ナダルはディミトロフとの対戦成績を4勝0敗とリードを広げた。
この試合、高い打点からのフォアハンドを繰り出すディミトロフに苦戦したナダルは第1セットを落としてしまう。第2セットに入ってもディミトロフの勢いは衰えず、両者一歩も譲らずタイブレークへ突入。タイブレーク序盤でディミトロフのダブルフォルトなどでリードしたナダルが猛攻をかけ、第2セットをとる。
第3セットも一進一退の攻防が続き、タイブレークへ突入する。このタイブレークでナダルは一時リードするも、フォアハンドの凡ミスを2本犯した事が影響し、ディミトロフにセットポイントを握られる。ここからギアを上げたナダルがピンチをしのいで第3セットをとり、セットカウント1-1となる。
第4セットに入ると失速したディミトロフの隙をつき、ナダルは第2ゲームで最後バックハンドのパッシングショットを決めてブレークに成功する。その後も攻撃の手を緩めなかったナダルは、ベスト4進出を決めた。
王者ナダルは4回戦で第16シードの
錦織圭(日本)にストレートで勝利するも、試合時間が3時間17分の大激闘を強いられていた。
準決勝でナダルは、第4シードの
A・マレー(英国)と第6シードの
R・フェデラー(スイス)の勝者と対戦する。
2009年全豪オープン覇者のナダルは、今年は5年ぶりのタイトル獲得を狙う。
一方、逆転負けを喫したディミトロフは、4回戦で
R・バウティスタ=アグ(スペイン)に勝利した時点で自身初のグランドスラムベスト8進出を果たしていた。
ディミトロフはフェデラーとフォームが似ている事から“ベビー・フェデラー”と呼ばれている。また、プライベートでは女子テニスで世界ランク3位の
M・シャラポワ(ロシア)と交際している。
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