先週の日曜日に往年の歌手エルトン・ジョンが、フロリダ州オーランドでチャリティマッチを開催し、70万ドル(約7,000万円)を集めた。集まった寄付金はエルトン・ジョンのエイズ財団およびフロリダでHIV/エイズ啓発活動を行うHope and Help Center of Central Floridaに送られる。
チャリティマッチではジョンのチーム(元世界王者の
A・ロディック(アメリカ)、元世界女王の
V・ウィリアムズ(アメリカ)、
R・ケンドリック(アメリカ)、
V・デュバル(アメリカ))が
B・ジーン・キング(アメリカ)率いるチームと対戦した。
ジョンとジーン・キングは親友関係にあり、この年次のイベントの共同主催者になっている。20年間続くチャリティマッチで両チームの対戦成績は昨年の時点で10勝10敗であり、今年の結果によりジョンのチームが11勝10敗とした。
試合ではシングルスとダブルスの試合が複数回行われ、エルトン・ジョン/ ロディック組とヴィーナス/
M・バルトリ(フランス)組という男性vs女性の試合も行われた。結果はエルトン・ジョンのチームが24-18で勝利を収めた。
エイズで約60人の友人を失ったと語るジョンは、この個人的な理由のためにチャリティマッチを続けていると話す。
「80年代にこの病気が広まった際、衝撃を受けた。当時、僕自身が薬物中毒とアルコール中毒だった。そこから抜け出した時、失った時間を取り戻したいと思った。80年代、すべき事があったのに出来なかった。」
「多くの友人を80年代に失い、その際に助けの手を差し伸べる事が出来なかった。同性愛者で渦中にいたにも関わらず。たくさんの人を失う事が与える人生への影響は計り知れない。」
エルトン・ジョンのエイズ財団は、過去20年で3億ドル(300億円以上)の寄付金を集め、HIV/エイズの啓発プログラムをサポートしている。
チャリティマッチは観客を楽しませる仕掛けやパフォーマンスが盛り沢山で、ポイント間には音楽が鳴り響き、会場は観客の声援で埋め尽くされた。
中には奇抜な格好でエルトン・ジョンのレコードを持って駆け付けたファンもいて、試合後にはコートサイドまで行き、エルトン・ジョンにサインを求めていた。
■関連記事■
《ロディックが暴露、ジョコビッチとの出来事》《引退したロディックがフェデラーにインタビュー》《元世界1位ロディックが出場「ライフスタイルにぴったり」<パワー・シェアー・シリーズ>》《【コラム】フェデラー最大の被害者となったロディック「自分がどう感じるかが重要」◇第1弾 2012引退シリーズ その3》《錦織、マッケンローらがチャリティーイベント「助けたいと思っていることを忘れないでほしい」<日清食品 ドリームテニスARIAKE>》■関連動画■
《ジョコビッチも唖然の完璧なドロップショットに観客が熱狂!ATP男子ツアーマガジン Vol.196》《秘蔵映像!フェデラーがボールボーラー!?ATP男子ツアーマガジン Vol.195》《「ベビー・フェデラー」と呼ばれる22歳ディミトロフが念願の初優勝!ATP男子ツアーマガジン Vol.194》《フェデラーが不調に陥った原因を明かす!ATP男子ツアーマガジン Vol.193》《トップ10入り目指す錦織特集!世界が驚く活躍に迫る!ATP男子ツアーマガジン Vol.192》