男子テニスのATPワールドツアー・ファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)は10日、シングルス準決勝が行われ、第1シードの
R・ナダル(スペイン)が第6シードの
R・フェデラー(スイス)との通算32度目の対決を7-5, 6-3のストレートで制し、3年ぶりに決勝進出を果たす同時に、大会初優勝に王手をかけた。
この試合、世界ランク1位のナダルは同7位フェデラーのサービスゲームで、4度握ったブレークチャンスを全て活かし、1時間19分で勝利した。敗れたフェデラーもナダルと同様に4度のブレークチャンスを握ったが、成功したブレークは1度だけだった。
27歳のナダルは、今大会の予選ラウンドロビンで2勝目をあげた時点で、世界ランキングでは年間1位を確定させていた。今年2月に膝の怪我から復帰を果たしたナダルは、全仏オープン・全米オープンを含む今季10大会でタイトルを獲得する活躍をみせている。
大会初優勝を狙うナダルは決勝で、第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第7シードの
S・ワウリンカ(スイス)の勝者と対戦する。
一方、敗れた32歳のフェデラーは、ATPワールドツアー・ファイナルで過去6度の優勝を飾っており今年は7度目のタイトル獲得を狙ったが、ナダルに阻まれる結果となった。
フェデラーはグランドスラムで歴代最多17度優勝しているが、今シーズンではゲリー・ウェバー・オープンの1大会のみのタイトル獲得。過去7度優勝しているウィンブルドンでは、2回戦で当時世界ランク116位の
S・スタコフスキ(ウクライナ)に敗れる大番狂わせが起きた。その後もトップ50位圏外の選手に敗れるなど、今季は不調と囁かれていた。
しかし、今大会の予選ラウンドロビンでは初戦で第2シードのジョコビッチに敗れるも、その後は第8シードの
R・ガスケ(フランス)、さらに第4シードの
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を下し、5年連続11度目の決勝トーナメント進出を決めていた。
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