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女子テニスツアー最終戦であるWTAチャンピオンシップ(トルコ/イスタンブール、ハード)で大会2連覇を達成、さらに今季11度目の優勝を飾ったS・ウィリアムズ(アメリカ)は、キャリア・ベストと言えるシーズンで幕を閉じた。1シーズンで11度以上の優勝を飾ったのは1997年のM・ヒンギス(スイス)以来16年ぶりの快挙で、最終戦での連覇は2006・2007年のJ・エナン(ベルギー)以来だった。
「素晴らしいテニスが出来た1年だった。」と今シーズンを振り返ったセリーナ。今季獲得した賞金総額は女子選手史上最高の1,238万5,572ドル(約12億3千万円)、今シーズンの成績は78勝4敗と他を圧倒するものだった。
全米オープンでの優勝が自身17度目のグランドスラム優勝となったセリーナは「グランドスラムで優勝するために生きているようなもの。女子ツアーでチャンピオンになる事に、とても興奮する。ベストのシーズンと言っていいのかわからない。本当にわからない。」
WTAチャンピオンシップの決勝戦が32歳のセリーナと31歳のN・リー(中国)となった今年、43年の最終戦の歴史で30歳以上の決勝戦のカードはこれが初めてだった。その試合はセリーナはリーを2-6, 6-3, 6-0と見事な逆転劇で下した。
「朝起きたら、前日よりかなり体調が良かった。練習を始めたらちょっと心配になってしまった。でも試合中はリードされても辛抱強く、ただ前を向いて戦い続けた。」
第1セットを落としたセリーナは、第2セットの第1ゲーム、自身のサービスゲームでは9度のデュースを繰り返す中、苦戦しながらキープに成功し、そこから徐々に流れがセリーナに傾いた。
「振り返ると、あのゲームが勝つためにとても大切なゲームだったと思う。彼女(リー)は本当に勢いがあった。あのゲームを取るか取らないかで大きく変わっていたと思う。」
そして、WTAチャンピオンシップがイスタンブールで開催されるのは今年が最後となり、来年からシンガポールへと移る。
「とても興奮すると同時に、悲しい。イスタンブールは最終戦を開催するのには、素晴らしい街だったから。どんな選手だって、ここに来る事を願っていた。イスタンブールのファンも最高だったし、素晴らしい観客だった。」
「でも、次の開催地へ移動しなければならない。今私は、来年シンガポールにいられる事を願うのみ。そして、それを期待している。」
そう語るセリーナは、これが自身3度目となるシーズンを世界ランク1位で終わらせた。来年もこの勢いを維持し、再び最終戦の舞台に立てる事を自身も願ってオフシーズンを迎える。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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