HPジャパン女子オープン大会4日目、シングルス2回戦で、
土居美咲(日本)が、
クルム伊達公子(日本)を7-6 (7-3), 6-4で破り、大阪で2連続のベスト8進出を決めた。
顔には出さなかったが緊張していた土居は、第1セット第1ゲームでいきなりブレークを許すが、第2ゲームで土居がブレークバックに成功した。第9ゲームをクルム伊達が再びブレークするが、第10ゲームを土居がすぐにブレークバック。土居は、クルム伊達からゲームを引き離されないように心がけた。
「日本で、伊達さんとやることはなかなかないので、試合中は緊張していました。最初は特に。伊達さんは、突き放したら、どんどんカウンターだったり、ショットがいきてくるので、離されてもなるべく喰らいついていこうと思った」(土居)
お互い2ブレークでタイブレークに突入したが、土居がクルム伊達にポイントをリードされることなく、7-3でタイブレークを制した。
「チャンスを見出すのは、(伊達さんが)なかなか難しい選手なので、大変だった。なるべく緩急をつけて、それでいて自分のフォアで勝負をかけられるよう考えながら戦った」(土居)
「(土居のフォア)クロスからダウンザラインへの展開の対処をどうするか、どう自分のペースに戻せるか、今回は苦しめられた」(クルム伊達)
第2セットは、緊迫したサービスキープが続き4-4となる。クルム伊達は、第2セット後半からでん部の奥の方に少し違和感が出たため 第9ゲーム直後にメディカルタイムアウトをとった。
「自分のサービスゲームの前に呼ぼうか悩んだけど、1ゲームやって、次で(トレーナーを)呼んだ」(クルム伊達)
クルム伊達のセカンドサーブでのポイント獲得率は、35パーセントに留まり、土居のリターンからの積極性が光った。それは、第9ゲーム30-40から、土居自らが「度肝を抜くような」と語った、勝利を引き寄せるリターンエースにつながった。結局、第10ゲームで、2本目のマッチポイントを土居が取って勝利を決めた。
準々決勝で、土居は、S・ストザーと対戦する。
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