HPジャパン女子オープン大会3日目、シングルス2回戦で、
奈良くるみ(日本)が、第8シードの
M・プイグ(プエルトリコ)を7-5, 7-6 (7-4)で破り、大阪でWTAツアー初のベスト8進出を決めた。
「本当にすごくいい試合ができ、その中で強い相手に勝つことができ、なおかつベスト8に入れて、すごく嬉しいです」(奈良)
現在WTAランキング87位まで上がった21歳の奈良に対して、20歳のプイグも今シーズン急速に実力をつけ、48位まで上げていた。だが、今年ツアー下部大会で、初めて対戦した時には、フルセットで奈良が勝っており、気後れすることはなかった。
第1セット第3ゲームで先にブレークを許した奈良だったが、彼女の武器であるフットワークを駆使して、ボールにくらいついていくと、次第にプイグのミスが多くなっていった。奈良は、第10・12ゲームを連続でブレークして、第9ゲームから4ゲーム連取で、第1セットをもぎ取った。
第2セットでも、第7ゲームで2回ダブルフォールトを犯した奈良が、先にブレークを許すが、第8ゲームで40-30からブレークバックに成功した。お互いワンブレークでタイブレークに突入したが、4-4からプイグが立て続けにミスをして、7-4で奈良がプイグを振り切った。
「今日は、自分のサーブが安定していてよかった。苦しい場面もあったけど。相手のサーブが良くて、いつも以上にブレークする機会が少なかったけど、そこで(自分の)気持ちが落ちなかったのがよかった。メンタルが、ガタッと落ちなかったから、2セットで締めることができた。しっかり勝ち切れたのは大きな自信になるし、もう1回試合ができるのが次につながると思う」(奈良)
大阪大会5回目の出場で、見事ベスト8に進出した奈良は、準々決勝で、
P・エルコグ(スロベニア)と対戦する。
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