女子テニスツアーの東レ・パンパシフィック・オープン(日本/東京、ハード)は26日、シングルス準々決勝が行われ、期待の若手19歳
E・ブシャール(カナダ)は元女王の
V・ウィリアムズ(アメリカ)に3-6, 7-6 (7-4), 3-6のフルセットで敗れ、惜しくもベスト4進出とはならなかった。
この試合、今大会で好調を続けるブシャールは第1セットでゲームカウント3-1とリードする好スタートを切る。しかし、セカンドサービスを叩かれるなどペースが乱れたブシャールは凡ミスを犯して、ヴィーナスに5ゲーム連取を許し、このセットを落とす。
第2セットではヴィーナスの強烈で鋭いストロークに食らいつき、第8ゲームで粘りを見せたブシャールがサービスキープに成功し、観客を盛り上げた。そして、凡ミスを重ねるヴィーナスからタイブレークの末に第2セットを取り、第3セットへ突入する。
しかし、第3セットは序盤でヴィーナスにブレークを許したブシャールは、第7ゲームで果敢にネットへ出るもミスを犯すなどで自身のサービスゲームを落としてしまう。
その後は土壇場の第8ゲームでブシャールはブレークするも、直後の第9ゲームで凡ミスを重ねたブシャールはヴィーナスにこのセット3度目のブレークを許し、激闘に終止符が打たれた。
今大会でブシャールは、2回戦で第9シードの
S・スティーブンス(アメリカ)、3回戦では第6シードで元世界ランク1位の
J・ヤンコビッチ(セルビア)を破る快進撃で、ベスト8進出を果たしていた。
また、今年のウィンブルドン2回戦では元女王
A・イバノビッチ(セルビア)を破る金星をあげて、3回戦進出を果たした。
一方、勝利したヴィーナスは2回戦で第1シードの
V・アザレンカ(ベラルーシ)をストレートで破り、3回戦では第13シードの
S・ハレプ(ルーマニア)を4-6, 7-5, 6-3の逆転で下していた。
準決勝でヴィーナスは、第7シードの
P・クヴィトバ(チェコ共和国)と元世界ランク2位の
S・クズネツォワ(ロシア)の勝者と対戦する。
これまで33歳のヴィーナスはキャリア通算44度のタイトルを獲得。そのうちウィンブルドンでは5度、全米オープンでは2度の優勝を飾っている。
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