テニスの国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ入れ替え戦(プレーオフ)日本対コロンビア戦の大会1日目、シングルス第1試合に登場した
錦織圭(日本)が
A・ファリャ(コロンビア)を6-3, 6-4, 6-4のストレートで下し、日本は1勝目をあげる幸先の良いスタートを切った。
この試合、錦織はファリャに7本のサービスエースを決められるも、ファリャの19本を上回る28本のウィナーを決めた。さらに11度のブレークチャンスから5度のブレークに成功した錦織は、1時間50分で勝利した。
試合後、錦織は「この1勝目はチームにとっても大きく、自分にとってもいい試合が出来た。今日はプレッシャーというか、自分がこの試合でどこまで力を出せるかだった。素直にいいプレーが出来て嬉しいです。」と、コメント。
今年のデビスカップで、日本は錦織が不在の中、
添田豪(日本)・
伊藤竜馬(日本)・
杉田祐一(日本)・
内山靖崇(日本)・
守屋宏紀(日本)が出場し、アジア・オセアニア・ゾーン1部1回戦でインドネシアに5勝0敗、さらに2回戦では韓国に3勝2敗で勝利を収め、ワールドグループ入れ替え戦進出を果たした。
エースとして第1試合に登場した事については「僕は前回・前々回とデ杯に出れなくて、チームがプレーオフまでもってきてくれた。この1勝目はチームにとって大きいと思ったので、出だしから日本の魂を心に刻んで戦いました。」と、錦織。
対戦相手のファリャについて、錦織は「彼は左利きでプレーも良く、今日もブレークした後にブレークバックされた。そんな中で3セットで決められたのは、良かったと思います。」と、話した。
日本がコロンビアに勝利した場合、ワールドグループ復帰を果たす。
デビスカップは他の大会とは異なる形式となっており、初日に各国1位の選手と2位の選手によるシングルスをそれぞれ行い、2日目にダブルス1試合、最終日の3日目は両国1位と2位同士のシングルス2試合の合計5試合が行われ、3勝した国が勝利することとなる。
今年錦織は、全豪オープンで2年連続のベスト16進出、2月に行われたアメリカ国際インドアテニス選手権ではツアー3度目のタイトルを獲得。さらにムチュア・マドリッド・オープン男子では元世界ランク1位でグランドスラム歴代最多17度の優勝を誇る
R・フェデラー(スイス)を破る大金星をあげた。
その後の全仏オープンでは4回戦で
R・ナダル(スペイン)に完敗を喫すも、日本男子として1938年の中野文照以来75年ぶりの4回戦進出を決めた。
一方、敗れたファリャはこれまでツアータイトルを獲得しておらず、自己最高ランクは2012年の7月に記録した48位である。
29歳のファリャは2010年のウィンブルドン1回戦で、フェデラーに対して7-5, 6-4, 4-6, 6-7 (1-7), 0-6で敗れるも大健闘した。
日本とコロンビア戦の組み合わせは、以下の通り。
【大会1日目】
・シングルス第1試合:錦織圭 ○-× A・ファリャ 6-3, 6-4, 6-4
・シングルス第2試合:添田豪 vs.
S・ヒラルド(コロンビア)【大会2日目】
・ダブルス第1試合:錦織圭/ 添田豪 vs.
J・S・キャバル(コロンビア)/
R・ファラ(コロンビア)【大会3日目】
・シングルス第1試合:錦織圭 vs. S・ヒラルド
・シングルス第2試合:添田豪 vs. A・ファリャ
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