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有明コロシアム(東京/有明テニスの森)で行われているテニスの国別対抗戦デビスカップ 日本対イスラエル戦の大会3日目、シングルス第1試合に登場した錦織圭(日本)がD・セラ(イスラエル)に6-3, 3-6, 4-6, 6-4, 7-5のフルセットで勝利するも、第2試合で添田豪(日本)がA・ワイントラウブ(イスラエル)に3-6, 6-7 (5-7), 6-4, 3-6で敗れ、日本はアジア・オセアニアゾーン1部に降格する事が決まった。
試合後、大激闘を制した錦織がインタビューに答えました。
「厳しい戦いで、試合の中盤では勝てる気がしなかった。足の痙攣もあり、太陽が出ていて干乾びそうな中、嫌な雰囲気もあったけど4セット目をなんとか取り、5セット目は気合で取った。プレッシャーのかかる一戦を勝てたのは凄い嬉しいです。」
ファイナルセットの第12ゲームでマッチポイントを握った時の事については「チャンスはあったもののファイナルセットに入ってもブレークが出来なかった。けど、なんとしてでも1チャンスを決めようと思った。最初はバックハンドで入れにいこうと思ったけど、相手も(サーブを)入れにきたので、自分からフォアハンドで決めにいった。最後は気持ち良く決まった。あのような形で終わらせられたのは良かったです。」
肩の具合、ここまでの体調について「肩は今のところ問題ないです。試合中に問題はなかったので、また痛くなる可能性はなくはないですけど、今は大丈夫です。あと、試合中に初めてふくらはぎに痙攣がきた。緊張だったり、暑さからきたのかなと思う。痙攣してても、このままでは終われないという気持ちがあった。皆に(大会初日の)1試合目に出れなくて迷惑をかけているので、なんとか踏ん張った。」
また「2セット目、左のふくらはぎに痙攣がきて、サーブの時に着地が出来なかった。この箇所に痛みが来るのは初めてだった。3セット目から徐々に良くなってきて、(コートに)影が出てきてからは元気が出てきた。」と、錦織。
対戦相手のセラも痙攣していたことについては「相手を見る余裕がなく、自分のことで精一杯だった。あまり相手の状況は把握していなかった。」
第4セット、サービスゲームの1ポイント目でダブルフォルトを犯したことについては「1セット目のサーブは良かったけど、徐々に悪くなってきた。(肩に違和感があったから)あまりサーブの練習が出来ていなかったので、不安を抱えながらの試合だった。ある程度想定はしていたけど、やはり自分のサービスゲームでリズムを作れないのは自分のペースにならないですし、ダブルフォルトが多かったので、苦しい中での戦いだった。」
5セットマッチで戦う秘訣については「今日の試合の前半は死んでましたけど、(コートに)影が出始めてからは元気が出てきて、体の調子も良くなってきた。相手も疲れが出ていたから、最後それ(体力面)が相手より上回ったことが今日の勝因だと思います。」
逆転出来ると思ったターニングポイントを聞かれた錦織は「4セット目をなんとか取って、5セット目の序盤で気合を入れ直した。相手もしっかりとプレーをしてきたので、絶対に勝てるということは思えなかった。最後の最後までブレークポイント握られたり、危ない場面ばかりだったので、紙一重だったと思う。」
試合後、膝から崩れ落ちた時の感情を聞かれた錦織は「久しぶりに感動しました。試合後にも涙が出てきて、これは初めての経験だった。負けるのではという逆境があった分、この勝利は凄い嬉しかった。感極まりました。」
試合で危ないと感じたときについては「痙攣がきた時です。このまま長引いたら勝ち目はないと思った。相手の調子も3セット目は上がっていたので、危なかったです。」
セラのセカンドサーブに対して多くのミスをしていたことについては「試合中に冷静な判断が出来ていなかった。監督からもアドバイスを言われていて、もっと前に打っていけば良かった。最後の方は意識してどんどん打っていったけど、(試合中は)ちょっと守りに入っていた部分があった。出だしからプレッシャーをかけていくのが作戦でした。」
今回のデビスカップで竹内監督から坂井監督に代わったことについては「そこまでは変わらない。今回は、リターン後にフォアハンドで打つようにと言われていた。」
また、試合中にガットのテンションを変更したことについては「ボールが飛び始めたのと、リターンがあまり入っていなかったので、1ポンド上げました。」と、錦織。
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