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勝機逃したジョコビッチ、ナダルと120ポイント差に<全米オープン>

テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会最終日となった9日に、男子シングルス決勝が行われ、世界ランク1位で第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が、今季怪我から復帰してから絶好調の第2シードのR・ナダル(スペイン)の前に2-6, 6-3, 4-6, 1-6で敗れ去った。

ジョコビッチは2011年以来、2年ぶり2度目となる全米オープンタイトルを獲得することは出来なかった。

「第3セットを落とした事が本当に悔やまれてならない。特に最初の4・5ゲームは自分が試合の主導権を握っていたからね。」と語るジョコビッチは、第1セットを奪われ第2セットを奪い返し、流れを掴みかけていた。

第3セットの序盤でブレークに成功したジョコビッチはその後ブレークバックを許すも、気落ちする事なく、ゲームカウント4-4からのナダルのサーブでは0-40とブレークポイントを握ったものの、それを取り切れず流れをナダルに渡してしまった。

「第3セット、4-4での0-40の場面から、彼(ナダル)は素晴らしいプレーをし始めて、流れが変わって行った。サーブも良くなったし、自分が間違った事はしていないと感じていたんだ。彼はミスをせず、サーブも良くなり、ネットへも出て来るようになった。」と、ナダルのプレーを思い出していた。

「でも、それも全て自分が悪いんだ。大切なポイントで簡単なミスを犯してしまったし、落としてはいけないサーブを2度も落としてしまった。そして気が付いたらセットカウントが2-1と彼(ナダル)がリードしていたんだ。」

「この展開も彼のプレーに値するもの。第2セットの途中から、第3セットの序盤までは自分に流れがあった。そして自分はそれをしっかり利用して、チャンスを物にしなければならなかった。でもそれが出来なかった。最終的に、自分は勝者には値しなかった。」とジョコビッチは、自身のプレーに落胆の色が隠せなかった。

ナダルに対しては「27歳の年齢で、13回ものグランドスラム優勝を飾っている選手なんだ。素晴らしいに決まっている。これまで彼が成し遂げた事の全てが、誰からも尊敬される功績だし、それは疑う余地もない。」と、脱帽していた。

大会後に発表される最新の世界ランクでは、1位の座を維持する事が決まっているジョコビッチだが、2位のナダルとの差はわずか120ポイントへと迫られており、シーズン終了時点でジョコビッチは、ナダルとの激しい王座争いの渦中にいる。

《全米オープン 対戦表》

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(2013年9月10日14時41分)

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