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男子テニスツアーのW&Sマスターズ（アメリカ/シンシナティ、ハード）は１５日、シングルス３回戦が行われ、前年度チャンピオンで大会史上初６度目の優勝を狙う第５シードのＲ・フェデラー（スイス）が第１１シードのＴ・ハース（ドイツ）を1-6, 7-5, 6-3の逆転で下し、辛くもベスト８進出を決めた。

３２歳のフェデラーは、史上最多７度の優勝を誇るウィンブルドンでまさかの２回戦敗退を喫してからは、ヨーロッパのクレー大会に出場し、その試合にはこれまで使用していた９０平方インチのラケットではなく９８平方インチの面が大きいラケットで臨んでいた事が話題となっていた。

そして、今後もそのラケットを使用するかに注目が集まる中、今大会にエントリーしたフェデラーは、初戦となる２回戦では元のラケットに戻して登場。Ｐ・コールシュライバー（ドイツ）をストレートで下し、試合後の会見では今後もこれまで使用を続けていた９０平方インチのラケット使用を明かしていた。

「まだ小さい問題が続いていると思うと、言わなければならないかもしれない。けど、全体的にみるとひどいプレーをしていたわけではない。ほんの少しだけアウトになってしまったり、難しい状況に陥ってしまっただけ。」

「そして、そんな時にトミー（ハース）が試合を優位に進めて、必要な時はとても良いプレーをしてきた。でも、諦めずに粘った。それが効果を上げた事には、とても満足している。そして、最後にはこうして試合を逆転出来た事は嬉しく思っている。」

「現時点でこんな風に劣勢から挽回して勝利するような試合が、自分には必要。コートに立っている１秒でも自分にとって大切な事。コートでの時間は、次の試合でも更に良いプレーが出来るためのチャンスをたくさん与えてくれる。」

準々決勝でフェデラーは、Ｇ・ディミトロフ（ブルガリア）を6-2, 5-7, 6-2で下した第４シードのＲ・ナダル（スペイン）と対戦する。

ナダルについて、フェデラーは「ウィンブルドンの１回戦を見たけど、あの試合以外は今シーズン本当に素晴らしいプレーを続けている。最高の復帰を果たし、素晴らしい成功を収めている。ほとんどの大会で決勝進出も果たしているしね。彼（ナダル）にとって最高のシーズンになっていると思うし、今大会にも明らかに自信を持って臨んでいる。」と、コメント。

フェデラーとナダルはこれまで３０度対戦し、ナダルが２０勝１０敗と勝ち越している。

この日行われた試合結果は以下の通り。

○Ｊ・Ｍ・デル=ポトロ（アルゼンチン）(7) vs. ●Ｆ・ロペス（スペイン）, 6-4, 1-6, 6-4
●Ｄ・フェレール（スペイン）(3) vs. ○Ｄ・ツルスノフ（ロシア）, 2-6, 4-6
○Ｎ・ジョコビッチ（セルビア）(1) vs. ●Ｄ・ゴファン（ベルギー）, 6-2, 6-0
●Ｍ・ラオニチ（カナダ）(12) vs. ○Ｊ・アイズナー（アメリカ）, 6-7 (5-7), 4-6
○Ａ・マレー（英国）(2) vs. ●Ｊ・ベネトー（フランス）, 6-2, 6-2
○Ｒ・フェデラー(5) vs. ●Ｔ・ハース(11), 1-6, 7-5, 6-3
○Ｒ・ナダル(4) vs. ●Ｇ・ディミトロフ, 6-2, 5-7, 6-2
○Ｔ・ベルディフ（チェコ共和国）(6) vs. ●Ｔ・ロブレド（スペイン）, 6-3, 6-0

《W&Sマスターズ 対戦表》


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