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男子テニスツアーのマスターズ大会であるW&Sマスターズ（アメリカ/シンシナティ、ハード）は１４日、シングルス２回戦が行われ、第４シードのＲ・ナダル（スペイン）がＢ・ベッカー（ドイツ）を6-2, 6-2のストレートで退け、今季のハードコートでは負け無しの１２連勝を記録した。

膝の怪我でツアーを離脱していたナダルは、今年２月のクレーで行われた大会から復帰。その後、３月にハードコートで行われたBNPパリバ・オープン男子で優勝。

先週カナダはモントリオールのロジャーズ・カップ男子でも優勝を飾り、ハードコートでは今季まだ敗戦を経験していないナダルは、この日もベッカー相手に１時間１６分のストレートで勝利をものにした。

「会場となる街が変わると、気候も変わるしボールへの感触も変わってくるもの。同じハードコートでも、コートのスピードも全く同じという事はない。」

「ここは先週のモントリオールより多少遅いと思う。そんな環境の違う大会が連続で開催されるのは、選手にとっては簡単な事ではないんだ。今日ようなプレーが出来た事はとても嬉しいし、違った環境にもしっかり順応出来たと思う。」

ナダルは８強入りをかけて、Ｇ・ディミトロフ（ブルガリア）と３回戦で対戦する。その試合に勝利するとナダルは、今季５０勝利目を飾る事となる。

「彼（ディミトロフ）は素晴らしい選手。それにとても若い。彼は近い将来、確実に世界のトップの仲間入りをする選手。このところ好調だし、今年の４月のモンテカルロで対戦した時も、苦戦を強いられた。」

「既に彼はマレーやジョコビッチに対して厳しい試合をプレーしている実力を見せている。明日の彼との対戦は、きっとタフなものになるだろう。だから、今日のようなプレーを維持して良い試合をしたい。」

この日行なわれた試合結果は以下の通り。

○Ｔ・ハース（ドイツ）(11) vs. ●Ｍ・グラノジェルス（スペイン）, 6-4, 6-1
○Ｄ・ゴファン（ベルギー） vs. ●Ｖ・ポスピシル（カナダ）, 7-5, 1-6, 7-6 (8-6)
○Ａ・マレー（英国）(2) vs. ●Ｍ・ヨージニ（ロシア）, 6-2, 6-3
○Ｆ・ロペス（スペイン） vs. ●Ｊ・シャーディ（フランス）, 6-4, 2-2 (途中棄権)
○Ｊ・Ｍ・デル=ポトロ（アルゼンチン）(7) vs. ●Ｎ・ダビデンコ（ロシア）, 7-5, 7-5
●Ｒ・ガスケ（フランス）(8) vs. ○Ｊ・アイズナー（アメリカ）, 6-7 (6-8), 2-6
○Ｄ・ツルスノフ（ロシア） vs. ●Ｊ・ブレイク（アメリカ）, 6-4, 6-4
○Ｎ・ジョコビッチ（セルビア）(1) vs. ●Ｊ・モナコ（アルゼンチン）, 7-5, 6-2
○Ｍ・ラオニチ（カナダ）(12) vs. ●Ｊ・ティプサレビッチ（セルビア）, 6-4, 7-6 (7-4)
○Ｒ・ナダル(4) vs. ●Ｂ・ベッカー, 6-2, 6-2
○Ｔ・ベルディフ（チェコ共和国）(6) vs. ●Ｊ・ニエミネン（フィンランド）, 6-3, 6-2
●Ｓ・ワウリンカ（スイス）(9) vs. ○Ｔ・ロブレド（スペイン）, 5-7, 6-3, 3-6

《W&Sマスターズ 対戦表》


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