男子テニスツアーのマスターズ大会であるロジャーズ・カップ男子(カナダ/モントリオール、ハード)は10日、シングルス準決勝が行われ、第4シードの
R・ナダル(スペイン)が世界ランク1位で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)との36度目となる対戦を6-4, 3-6, 7-6 (7-2)のフルセットで制し、3度目の優勝へ王手をかけると同時に、大会史上2人目となるジョコビッチの3連覇を阻止した。
この試合のトータルポイント獲得数はナダルが97、ジョコビッチは95。また、試合時間は2時間28分だった。
今回の対戦により、ナダルはジョコビッチとの対戦成績を21勝15敗とした。
試合前、ナダルはジョコビッチとの対戦について「彼(ジョコビッチ)との試合が接戦になる事は受け入れているし、特に問題にはならないよ。」と、語っていた。
今季、両者はモンテカルロ・マスターズ決勝で対戦し、その時はジョコビッチがナダルの前人未踏となる大会9連覇を阻んでいた。
その後の全仏オープンでは、準決勝でナダルがジョコビッチのキャリアグランドスラム達成を阻止していた。
ロジャーズ・カップ男子で2度の優勝を飾っているナダルは3度目のタイトル獲得を目指し、決勝で第11シードの
M・ラオニチ(カナダ)と対戦する。
今年ナダルは全仏オープンで前人未到8度目の優勝と2度目の大会4連覇を達成するも、その後のウィンブルドン1回戦では
S・ダルシス(ベルギー)にストレートで敗れる大波乱に見舞われていた。
一方、ロジャーズ・カップ男子で2連覇中だったジョコビッチは、大会史上2人目となる大会3連覇を狙っていたが、ナダルに阻まれる結果となった。唯一3連覇を達成しているのは、1987年から1989年までの
I・レンドル(アメリカ)である。レンドルは、現在
A・マレー(英国)のコーチを務めている。
ジョコビッチは全豪オープンでオープン化以降初となる大会3連覇を達成すると同時に、大会4度目のタイトルを獲得した。また、ウィンブルドンではマレーに敗れるも準優勝を飾った。
《ロジャーズ・カップ男子 対戦表》【ラファエル・ナダル vs ノヴァーク・ジョコビッチ 過去の対戦成績】※2011年以降から抜粋
【2013年 ロジャーズ・カップ男子 準決勝】
ナダル ○-× ジョコビッチ 6-4, 3-6, 7-6 (7-2)
【2013年 全仏オープン 準決勝】
ナダル ○-× ジョコビッチ 6-4, 3-6, 6-1, 6-7 (3-7), 9-7
【2013年 モンテカルロ・マスターズ 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 6-2, 7-6 (7-1)
【2012年 全仏オープン 決勝】
ナダル ○-× ジョコビッチ 6-4, 6-3, 2-6, 7-5
【2012年 BNLイタリア国際男子 決勝】
ナダル ○-× ジョコビッチ 7-5, 6-3
【2012年 モンテカルロ・マスターズ 決勝】
ナダル ○-× ジョコビッチ 6-3, 6-1
【2012年 全豪オープン 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 5-7, 6-4, 6-2, 6-7 (5-7), 7-5
【2011年 全米オープン 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 6-2, 6-4, 6-7 (3-7), 6-1
【2011年 ウィンブルドン 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 6-4, 6-1, 1-6, 6-3
【2011年 BNLイタリア国際男子 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 6-4, 6-4
【2011年 ムチュア・マドリッド・オープン 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 7-5, 6-4
【2011年 ソニー・エリクソン・オープン男子 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 4-6, 6-3, 7-6 (7-4)
【2011年 BNPパリバ・オープン男子 決勝】
ジョコビッチ ○-× ナダル 4-6, 6-3, 6-2
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