男子テニスツアーのアトランタ・オープン(アメリカ/スタンフォード、ハード)は24日、シングルス2回戦が行われ、第7シードで元世界ランク1位の
L・ヒューイット(オーストラリア)が主催者推薦で出場の
R・ウィリアムズ(アメリカ)を7-6 (8-6), 6-4のストレートで下し、大会初のベスト8進出を果たした。
この試合、世界ランク64位のヒューイットは、サービスを得意とする同121位のウィリアムズに18本ものサービスエースを決められるも、3度のブレークチャンスから2度のブレークに成功し、1時間47分で勝利した。
ヒューイットは準々決勝で、第3シードの
I・ドディグ(クロアチア)と対戦する。ドディグは2回戦で、元ジュニアチャンピオンの
R・ベランキス(リトアニア)をフルセットで下し、8強入りを決めている。
32歳のヒューイットは、1998年にプロへ転向して以降28度のツアー優勝を飾っており、そのうちグランドスラムでは2001年の全米オープンと2002年のウィンブルドンで2度のタイトルを獲得している。
今年ヒューイットは、年初に行われたエキシビション大会であるクーヨン・クラシックで
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)、T・ベルディフ、
M・ラオニチ(カナダ)ら強豪を次々と破り優勝、その後の全豪オープンへ弾みをつけた。
しかし、全豪オープン1回戦では第8シードで出場していた
J・ティプサレビッチ(セルビア)にストレートで敗れた。全仏オープンでは初戦で第15シードの
G・シモン(フランス)に2セットアップからの逆転負けを喫した。
そして、ウィンブルドンでは第11シードの
S・ワウリンカ(スイス)をストレートで破るシードダウンを演出するも、2回戦では予選から勝ち上がった
D・ブラウン(ドイツ)に敗れ、3回戦進出とはならなかった。
怪我により昨年の7月には世界ランクを233位にまで落とすも、カムバックを果たしたヒューイットは現在64位にまで上げている。
ヒューイットに敗れた22歳のウィリアムズは、今年の全豪オープンでは1回戦で
F・マイヤー(ドイツ)に2セットアップからの大逆転負けを喫していた。その後の全仏オープンでは予選3試合を勝ち抜くも本戦1回戦敗退、ウィンブルドンでは予選3回戦で敗れていた。
ウィリアムズの自己最高ランクは、今年4月に記録した117位である。
この日行われた試合結果は以下の通り。
【2回戦】
○L・ヒューイット(7) vs. ●R・ウィリアムズ, 7-6, 6-4
○I・ドディグ(3) vs. ●R・ベランキス, 6-1, 6-7, 6-3
【1回戦】
○
M・エブデン(オーストラリア) vs. ●
I・カルロビッチ(クロアチア), 6-2, 0-0 (途中棄権)
●
A・ファリャ(コロンビア) vs. ○C・ハリソン, 1-6, 7-6, 2-6
○
J・ブレイク(アメリカ) vs. ●
T・スミチェク(アメリカ), 7-6, 4-6, 7-6
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