男子テニスツアーのベット・アット・ホーム・オープン(ドイツ/ハンブルグ、レッドクレー)は19日、シングルス準々決勝が行われ、第14シードの
F・ベルダスコ(スペイン)は予選から勝ち上がってきた
F・デルボニス(アルゼンチン)に7-6 (7-5), 6-7 (8-10), 4-6の逆転で敗れ、ベスト4進出を逃すと同時に、第1シードの
R・フェデラー(スイス)との対戦を逃してしまった。
左利き同士のサウスポー対決となったこの試合、第1セットで世界ランク34位のベルダスコはゲームカウント3-5と同114位のデルボニスにリードを許す。そして、デルボニスのサービング・フォー・ザ・セットである第9ゲームで、ベルダスコは角度のあるフォアハンドを決めるなどでブレークバックに成功し、タイブレークの末に第1セットを先取する。
第2セット、ベルダスコは第10ゲームでマッチポイントを握るも活かす事が出来ず、デルボニスに勢いを与えてしまい、セットカウント1-1とされる。このセットでベルダスコは10度のブレークチャンスが訪れるも1度もブレークする事は出来ず、デルボニスに1度のブレークチャンスを与えないサービスゲームを展開していた。
勝敗がかかる第3セットは、両者2度のブレークから、第10ゲームでベルダスコがこの試合初のダブルフォルトを犯してしまい、3時間14分で準々決勝敗退となった
元世界ランク7位で29歳のベルダスコは、今年に入り早期敗退する不調が続いたが、ウィンブルドンで大会初のベスト8進出を果たし、準々決勝では地元
A・マレー(英国)に敗れるも、2セットアップまで追い込む活躍をみせた。
さらに、先週行われたスウェーデン・オープンでは伸び盛りの
G・ディミトロフ(ブルガリア)や
N・アルマグロ(スペイン)らを破り決勝進出。
C・ベルロク(アルゼンチン)に敗れるも準優勝を飾り、復活の兆しをみせている。
ベルダスコが飛躍したのは2009年の全豪オープンで、その時はマレーや
JW・ツォンガ(フランス)らを下し、自身初となるグランドスラムベスト4進出。準決勝では同胞の
R・ナダル(スペイン)に7-6 (7-4), 4-6, 6-7 (2-7), 7-6 (7-1), 4-6の大激闘の末に敗れるも、これを機にトップ10の仲間入りを果たした。
また、2008年の国別対抗戦デビスカップでは、決勝でアルゼンチンと対戦。ベルダスコは、勝敗がかかる第5試合のシングルスで
J・アカスーソ(アルゼンチン)に6-3, 6-7 (3-7), 4-6, 6-3, 6-1で勝利し、スペイン優勝に貢献した。
一方、ベルダスコを破った22歳のデルボニスは、今大会の予選を勝ち抜き、2回戦で第10シードで元世界ランク5位の
T・ロブレド(スペイン)らを下すなど快進撃を続けている。2007年にプロへ転向したデルボニスの自己最高ランクは、今年4月に記録した98位である。
デルボニスは準決勝で、第1シードのフェデラーと決勝進出をかけて対戦する。
この日行われた試合結果は、以下の通り。
○N・アルマグロ(3) vs. ●
J・モナコ(アルゼンチン)(5), 4-6, 6-0, 6-3
●F・ベルダスコ(14) vs. ○F・デルボニス, 7-6, 6-7, 4-6
●
T・ハース(ドイツ)(2) vs. ○
F・フォニュイーニ(イタリア)(12), 2-6, 4-6
○R・フェデラー(1) vs. ●
F・マイヤー(ドイツ), 7-6, 3-6, 7-5
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