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女子テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は2日、シングルス準々決勝全4試合が行われ、第6シードのN・リー(中国)は昨年準優勝で第4シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)に6-7 (5-7), 6-4, 2-6のフルセットで敗れ、準々決勝敗退となった。
敗れたリーだったが、これまで2年連続で2回戦敗退していたウィンブルドンで、再びベスト8進出を果たせた結果と、この日の積極的なプレーに後悔はしていなかった。かつてJ・エナン(ベルギー)を指導して世界の頂点に導いたカルロス・ロドリゲス氏を現在のコーチにしているリーは、ロドリゲス氏との試合後のエピソードも語っていた。
「少なくとも自分自身を誇りに思うわ。だってネットへ出る事もトライしたんですもの。それがコーチとの戦略だったの。試合後は驚いたの。だってコーチが“君には本当に誇りに思うよ”って言うから。私は“試合に負けたのよ”って言い返したの。そしたら彼が“君は僕が言った事を本当に良くやっていたよ。今は自分が何をするべきなのかはっきりした”って言ってくれたの。」
接戦となった第1セットでは、リーがリードしてセットカウント5-4でのサービング・フォー・ザ・セットで掴んだ3度目のセットポイントで、リーが放ったサーブがアウトのコールをされていたが、再生された動画ではラインにわずかにかかっていた事を聞かされたリー。チャレンジシステムを使っていたら、それがエースとなって第1セットを先取出来ていたはずだった。
「入ってたの?」としばらくの間を開けて答えるリー。「どうして今教えてくれたの?次の機会は絶対チャレンジするわ。」と頭を押さえて笑いながら語っていた。
「どのセットも違う展開だった。って言うか、ファイナルセットに入った時はすでに2時間くらい試合をしていたから、お互い本当に疲れていたと思うわ。それでも全く戦いを止めなかったの。」
そして「ファイナルセットを語るのは難しいわ。2-6と言うスコアーだったけど、自分のサーブではゲームポイントもあったし、彼女のサーブでもブレークポイントも握っていたの。でもそれを取り切れなかった。だから本当に厳しいセットだった。」と振り返っていた。
《ウィンブルドン 男女対戦表》
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この日行われた試合は以下の通り。
○S・リシキ(ドイツ)(23) vs. ●K・カネピ(エストニア), 6-3, 6-3
○A・ラドワンスカ(4) vs. ●N・リー(6), 7-6, 4-6, 6-2
●P・クヴィトバ(チェコ共和国)(8) vs. ○K・フリッペンス(ベルギー)(20), 6-4, 3-6, 4-6
○M・バルトリ(フランス)(15) vs. ●S・スティーブンス(アメリカ)(17), 6-4, 7-5
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