テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は24日、男子シングルス1回戦が行われ、第5シードで元王者の
R・ナダル(スペイン)が世界ランク135位の
S・ダルシス(ベルギー)に6-7 (4-7), 6-7 (8-10), 4-6のストレートで敗れる大波乱が起きた。これまでグランドスラムで12のタイトルを獲得しているナダルが四大大会で初戦敗退を喫すのは、2001年にプロ転向して以来初である。
これまでのウィンブルドンで、ナダルは2008・2010年に優勝を飾っており、今年は大会3度目の優勝と同時に、グランドスラム13度目のタイトル獲得を狙っていた。
ナダルは、昨年のウィンブルドン2回戦でも当時世界ランク100位だった
L・ロソル(チェコ共和国)にフルセットで敗れる大波乱に見舞われており、2年連続の早期敗退となった。
膝の怪我により約7カ月間の戦線離脱を余儀なくされたナダルは、今年2月にVTRオープンで復帰を果たし、今季出場した9大会全てで決勝進出。そのうち7大会で優勝を飾るなど好調を維持しており、全仏オープンでは前人未到8度目の優勝と2度目の大会4連覇を達成していた。
しかし、今季10大会目となるウィンブルドンでキャリア初となるグランドスラムでの初戦敗退となってしまった。
全仏オープン優勝者が同年のウィンブルドンで初戦敗退するのは、1997年の
G・クエルテン(ブラジル)以来の事となった。
大会前、エキシビション大会であるBNPパリバ・テニスクラシックに出場したナダルは、
錦織圭(日本)をストレートで破っていた。
今大会でシード勢が順当に勝ち進んだ場合、ナダルは準々決勝で大会連覇を狙う第3シードの
R・フェデラー(スイス)と対戦する可能性があった。
大金星をあげたダルシスは、ウィンブルドンと同じ会場で行われた昨年のロンドンオリンピック1回戦でT・ベルディフを破っていた。29歳のダルシスの自己最高世界ランクは、2008年5月に記録した44位である。また、これまでツアーで2度の優勝を飾っている。
勝利したダルシスは2回戦で、
I・アンドレエフ(ロシア)をストレートで破った
L・クボット(ポーランド)と対戦する。
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