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左膝の故障で７カ月間ツアーを離脱した後、順調に復活を遂げ、先頃の全仏オープンでは見事に優勝を飾ったＲ・ナダル（スペイン）。そのナダルが四大大会の連勝がかかるウィンブルドンに向けた気持ちを明かしている。

全仏オープン後、故郷のスペイン・マヨルカ島で数日間、休日を取ったナダルは次のように話した。「全仏からウィンブルドンまで２週間しかない中でテニスのことを忘れることはできない。不可能だよ。でも数日間、マヨルカ島には戻ったんだ。マヨルカ島での初日は土曜日だったけれどテニスをしたよ。日曜日は少しだけプレーした。その後、火曜日の朝にウィンブルドン入りした。」

「それ以外はテニスをせず、マヨルカ島で家族や友人と楽しい時間を過ごすことができた。とても楽しかったね。この時期は天気もよく、海辺まで行ったよ。」

昨年のウィンブルドンでナダルは２回戦敗退を喫していた。Ｌ・ロソル（チェコ共和国）にフルセットの末敗れ、早々に会場を後にした。その後は左膝の故障を完治させるため大会に出場せず、７カ月間ツアーを離脱することになった。

昨年の早期敗退についてナダルは「これは言い訳ではないけれど、あの試合から学ぶことは何もなかった。ファイナルセットでロソルはすばらしいプレーをしていたからさ。膝の調子が悪くなくても負けていたことだろう。それがテニスというものだし、スポーツというもの。誰かは負けて誰かが勝つ。しかしあの敗退の痛手は大きかった。とても苦しんだよ。」と打ち明けている。

今年のウィンブルドンで第５シードが付与されたナダルは、１回戦でＳ・ダルシス（ベルギー）と対戦する。ダルシスはどのコートでも安定したプレーをみせるオールラウンドプレーヤーで、世界ランキングは１１３位だが、それ以上の実力を持つ選手である。

ダルシスについてナダルは「どのコートサーフェスでもやるべきことをしっかり把握している選手。よいショットを持っている。完璧な選手だね。芝ではどの試合も僅差となる。数ポイントで試合が決まる。」と述べ、警戒している。

今大会で３勝目をねらうナダルだが、その道のりは平坦ではない。ナダルはボトムドロー入りしたが、同ドローには世界２位のＡ・マレー（英国）、同３位のＲ・フェデラー（スイス）がいる。

「世界５位だとこういったことが起こるのさ。でも準々決勝や準決勝までは彼らとは対戦しない。もしベスト８入りできれば勝つ準備はできていると思う。でもそこまでたどり着くのは容易なことではない。」

ナダルは故障から復帰した今年の２月以降、９大会で７勝するなど、絶好調を維持している。ナダルは今年は本調子に戻るまでの移行期ととらえていただけに、この好調ぶりには本人も驚いている。

「キャリアのこの時点において僕にとって最も大切なことはハッピーであること。そしてこのレベルで戦えていることを実際にハッピーに思っている。」

《ウィンブルドン 男女対戦表》

《大会１日目スケジュール》

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