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5月26日から開幕するテニスのグランドスラムである全仏オープンの大会期間中、6月3日に27度目の誕生日を迎えるR・ナダル(スペイン)。4連覇となる大会史上最多8度目の優勝を狙うナダルは、昨年のウィンブルドン以降、膝の怪我から約7カ月のツアー離脱を余儀なくされるも、2月に復帰した。そのナダルが引退後について、戦線離脱中に考えていたと明かした。
「テニスの事を考えないようにする必要はなかった。テニスというスポーツが大好きだし、まだこれからもテニスに携わっていくからね。それは確かな事さ。」と、ナダル。
さらに「スポーツ全般が好きなんだ。例えテニスをしていなくても、何か他のスポーツをしていただろう。引退しても大好きな故郷のマヨルカにいるだろうし、そこでアクティブに活動したいんだ。何かを精力的に行って、プロジェクトを組んだりしてね。ただソファに座ってテレビを見ているのは、嫌いなんだ。」と、語った。
2月に復帰して以来好調を続けるナダルはツアー離脱中について、先週優勝を飾ったBNLイタリア国際大会男子期間中に語った。
コーチになる可能性を聞かれたナダルは「絶対しないとは言わないよ。何が起こるかわからないからね。マヨルカに良いテニス・アカデミーを作りたいし、そのプロジェクトは自分にやる気を起こしてくれるんだ。なぜなら、ずっとそうしたいと考えていたからね。テニスには関わっていたい。それがコーチかもしれない。子供も好きだからね。とにかくスポーツが好きだから、何らかのスポーツには関わっているはずさ。」と、コメントした。
時にアスリートは、引退する事に苦悩を感じる者もいる。現役時代を犠牲にしてきた事を後悔する者もいる。しかし、ナダルはそれはないと言う。「今の自分は、とても幸せだと感じているし、他の人達より良い人生を送るチャンスに恵まれているのは確実にわかっているからね。」と、ナダル。
そして「今の人生に対しては、本当に正直にならなければならないし、自分の人生に起きている事には、本当に感謝しているのさ。」と、本心を明かした。
さらに「今、自分がしている事を出来るようにするために、コートから離れていた時にした努力は、とても楽しんで出来た。だから、今は本当に幸せなんだ。そして、これからの数年間もこれを続けていきたい。テニス人生が終わる時には、また何をするかを探せばいいのさ。」
加えて「引退した後に何をしたら良いかを探すのに、問題を抱えるような事は確実にないよ。テニスが大好きだけど、故郷にいてテニス以外の事をしている時だって幸せを感じるんだからね。」と、ナダルは語った。
先週のBNLイタリア国際男子で優勝、さらに今季6度目の優勝を飾り36勝2敗と好調を続けるナダルは、苦しい治療とリハビリの7カ月間では冷静に自身の人生を振り返る機会に恵まれたと感じ、引退した後の事も前向きに考えていた。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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