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男子テニスツアーのマスターズ大会であるソニー・オープン男子(アメリカ/マイアミ、ハード)は、シングルス準決勝が行われ、第3シードのD・フェレール(スペイン)が第15シードのT・ハース(ドイツ)を4-6, 6-2, 6-3の逆転で下し、今大会初の決勝進出を果たした。
世界ランク5位のフェレールは、4回戦で第13シードの錦織圭(日本)、準々決勝ではノーシードで元世界ランク8位のJ・メルツァー(オーストリア)に勝利し、ハースとの準決勝へ駒を進めていた。今大会でフェレールは、2005・2006年にベスト4進出の経験があった。また、今回の決勝進出でフェレールは、昨年のBNPパリバ・マスターズ以来2度目となるマスターズ1000大会での優勝を狙う。
フェレールは4回戦終了後、錦織について「錦織は、良いプレーをしていた。彼は素晴らしい選手だし、まだ若い。将来はトップ10入りするだろうし、それに値するテニスを持っている。毎回対戦する時は、その時で状況が違うけど、今日の自分は高いレベルでプレーする事が出来た。勝つために、コートを走り回ったんだ。」と、コメントしていた。
30歳のフェレールは決勝で、第2シードのA・マレー(英国)と第8シードのR・ガスケ(フランス)の勝者と優勝を争う。
敗れた34歳のハースは、4回戦で第1シードで世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)を下す金星をあげ、準々決勝では第11シードのG・シモン(フランス)に勝利し、4強入りを果たしていた。今年に入りハースは、SAPオープンで準優勝、デルレイビーチ国際テニス選手権でベスト4、BNPパリバ・オープン男子ではN・アルマグロ(スペイン)などを下し4回戦へ駒を進めていた。
フェレールとハースの30代対決は、第1セット、ハースがファーストサーブが入った時に83パーセントの高い確率でポイントを獲得、さらにフェレールのサービスゲームを2度ブレークし、このセットを先取する。
第2セットに入ると、ファーストサーブが入った時のポイント確率が55パーセントのまでに落ちたハースの隙をつき、フェレールが2度のブレークに成功、セットカウント1-1とする。
勝敗がかかる第3セット、フェレールは2度のブレークをハースに許すも、それを上回る3度のブレークに成功し、2時間2分で勝利した。
今年フェレールは、ハイネケン・オープンで大会3連覇を達成、クラロ杯では大会2連覇を果たし、全豪オープンではジョコビッチに敗れるもベスト4進出。さらに世界ランキングでは、R・ナダル(スペイン)を抜き4位を記録するなど好調を維持していたが、BNPパリバ・オープン男子では第4シードで出場するも、2回戦でK・アンダーソン(南アフリカ)に敗れる波乱に見舞われ、世界ランクは5位に転落した。
《ソニー・オープン男女シングルス対戦表》
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