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元女王ヒンギスが殿堂入り「この上ない名誉」

テニスのグランドスラムで、過去5度のシングルス優勝を誇り、元世界ランク1位のM・ヒンギス(スイス)が、2013年の世界テニス殿堂入りに選ばれた事が発表された。ヒンギスはグランドスラムにおいて、5度の女子シングルスに加え、9度の女子ダブルス、ミックスダブルスでも1度タイトルを獲得し、これまで15度の栄冠を手にした。

ヒンギスが初めてその栄冠を掴んだのは、1996年のウィンブルドンでの女子ダブルスで、当時彼女は若干15歳と9ヶ月という若さだった。これは、テニス史上最年少でのグランドスラム・チャンピオンで、その記録は未だ破られていない。

さらに、1997年1月の全豪オープンの女子シングルスで初めてグランドスラム・タイトルを獲得すると、その優勝もシングルスでの最年少記録だった。その後、3月に初めて世界ランク1位となった時には、16歳と6ヶ月という若さで史上最年少記録となり、数々の最年少記録を塗り替えていた。その後、シングルスでは世界ランク1位に209週、ダブルスでも35週間世界ランク1位に君臨した。

今年7月13日に、国際テニス殿堂&ミュージアムという非営利団体での、アメリカはロードアイランド州ニューポートで、その表彰式が行われる。

ヒンギスは「国際テニス殿堂入りに選ばれた事は、この上ない名誉です。これまで、テニス史に名を刻んできた多くの名選手達に名を連ねられるという事は、真の栄誉です。ニューポートでの表彰式に出席する事を楽しみにしていますし、殿堂入りした多くの名選手達に迎え入れられる事を嬉しく思います。」と、喜びを語っていた。

国際テニス殿堂会長であるスタン・スミス氏は「シングルス、ダブルスともに世界1位となり、15回ものグランドスラム優勝を誇るマルチナ・ヒンギスは、世界のエリートの1人として疑う余地もありません。そのような彼女を、テニスというスポーツの伝説的人物の1人として称えられる事を嬉しく思います。」と、ヒンギスへコメントしていた。

現在世界ランク1位で、ヒンギスの1歳年下のS・ウィリアムズ(アメリカ)も、このニュースに対してヒンギスへ賛辞を送っていた。

「彼女は、まさしく殿堂入りするに値する選手です。あれほどの若さで、数々の功績を成し遂げた選手はいませんし、テニスというスポーツに多大な貢献をした選手でした。そして、何よりも私自身にもテニス選手として大きな影響を与えた人物でした。」と、セリーナ。

ヒンギスは足の怪我に泣かされ、2002年のシーズンをもって一時引退するも、2006年のシーズンから復帰。2度の優勝、2度の準優勝、3度のベスト4入りを果たし、シーズンを世界ランク7位で終えた。

しかし、2007年のウィンブルドン時に行われたドーピング検査でコカインの陽性反応が出てしまい、2年の出場停止処分を受け、その事を否定しつつもその汚名を晴らす事はせず、2度目の引退を決めていた。

ヒンギスと同時に発表された今年国際テニス殿堂入りを果たした選手は、クリフ・ドライスデール、チャーリー・パサレル、イオン・ティリアクの3名。オーストラリア出身のテルマ・コイン・ロングは既に殿堂入りが発表されている。

ドライスデールは1960年代と1970年代に現役選手として活躍し、世界ランク4位を記録。引退後は男子プロテニス協会の発展に大きく貢献し、1972年から1974年まで同協会会長を務めていた。彼は1979年に行われた男子国別対抗戦デビスカップのアメリカ対アルゼンチン戦で、スポーツチャンネルであるESPNで初めてのテニス解説者としても活躍していた。

パサレルは全米大学選手権でUCLA代表として戦い、アメリカ代表としてもデビスカップに選ばれる活躍もしていた。インディアンウェルズで行われる大会には、長年主催者として大会開催に貢献し、男子プロテニス協会であるATPの創設者の1人としても男子テニス界に大きな役割を果たしていた。

ティリアクは、1970年の全仏オープン男子ダブルスでの優勝など現役時代に活躍していたが、引退したあとはコーチ、マネージャー、大会推進活動など、テニスに関わる大きな功績を残していた。すでに国際テニス殿堂入りしているB・ベッカー(ドイツ)を指導して世界のトップへ導いた事でも有名である。


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(翻訳・記事/弓削忠則)

(2013年3月5日12時43分)

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