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男子テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会6日目の19日にシングルス3回戦が行われ、第2シードで過去4度の全豪オープン優勝を誇るR・フェデラー(スイス)が地元期待のB・トミック(オーストラリア)に6-4, 7-6 (7-5), 6-1で勝利、ベスト16に進出を決めるとともに、自身のグランドスラムでの通算勝利数を250勝に伸ばした。
【フェデラー vs. トミック】
試合後、フェデラーは「地元のヒーローに勝つというのは、あまり嬉しいことではないね。彼(トミック)がこんなに攻撃的なテニスをしてくることは今までなかったから、今日は自分の技術の全てをもって試合に臨んだ。彼には今後、年間を通してこのプレーのレベルを維持することが必要となってくる。今日彼は良いプレーをしていたけど、1年のうち10~11ヶ月の間戦い続けなければいけない。今日は、そのうちのたった1日に過ぎないからね。」と、成長をみせるトミックについてコメントした。
また、敗れたトミックは「今日の試合は本当に良い試合だったと思う。最初の2セットは、本当に良いテニスをしていたし、今日のテニスには満足している。彼(フェデラー)と接戦を繰り広げ、最後まで諦めないでプレーを続けた。だけど、彼は本当に必要な場面で素晴らしいショットを決めてきたよ。」と、フェデラーとの戦いを振り返った。
フェデラーは2000年の全豪オープンの1回戦、M・チャン(アメリカ)との対戦で自身初となるグランドスラムでの勝利をあげたが、今日の勝利でグランドスラムでの通算成績を250勝とした。これは2位のJ・コナーズ(アメリカ)の233勝を大きく引き離すものとなった。
フェデラーはベスト8進出をかけて、第17シードのP・コールシュライバー(ドイツ)にストレートで勝利した第13シードのM・ラオニチ(カナダ)と対戦する。
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【シモン vs. モンフィス】
一方、第14シードのG・シモン(フランス)とG・モンフィス(フランス)の同胞対決となる3回戦は大接戦となった。この試合、先に先行したのはシモンで、第1・第2セットを奪う。しかし、ケガからの復帰を目指すモンフィスが、ここから驚異的な追い上げをみせ、続く第3・第4セットを奪い返し、試合はファイナルセットへ。
そして、この戦いは4時間43分に及び、第5セットだけでも1時間34分を要する死闘となったが、凡ミスの少なさで上回ったシモンが6-4, 6-4, 4-6, 1-6, 8-6でベスト16に進出した。
シモンは、昨年の全豪オープンでも2回戦で同胞のJ・ベネトー(フランス)と対戦。その際もフルセットの熱戦となったが、この時は惜しくも敗退していた。シモンは2009年の全豪オープンでR・ナダル(スペイン)に敗れたもののベスト8に進出しており、その時以来のベスト8進出をかけて、第3シードのA・マレー(英国)と対戦する。
《シモン 試合詳細はこちら》
この日行われた試合は以下の通り。
○R・ガスケ(フランス) vs. ●I・ドディグ(クロアチア), 4-6, 6-3, 7-6, 6-0
●J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン) vs. ○J・シャーディ(フランス), 3-6, 3-6, 7-6, 6-3, 3-6
●M・チリッチ(クロアチア) vs. ○A・セッピ(イタリア), 7-6, 3-6, 6-2, 4-6, 2-6
○JW・ツォンガ(フランス) vs. ●B・カブチッチ(スロベニア), 6-2, 6-1, 6-4
○A・マレー vs. ●R・ベランキス(リトアニア), 6-3, 6-4, 7-5
○M・ラオニチ vs. ●P・コールシュライバー, 7-6, 6-3, 6-4
○G・シモン vs. ●G・モンフィス, 6-4, 6-4, 4-6, 1-6, 8-6
○R・フェデラー vs. ●B・トミック, 6-4, 7-6, 6-1
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