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今年、日本男子テニス界でグランドスラム初勝利、さらに念願のオリンピック初出場を成し遂げた添田豪(日本)。本日はコラム第7弾その2【自分で手にした日の丸】と【立ちはだかる「圭」】をお届けします。
【自分で手にした日の丸】
2012年シーズンはロンドンオリンピック本戦ストレートインの目安となる世界ランク56位を目指し、下部大会であるチャンレンジャー大会などを回った添田豪。そして結果を残し続け、遂にオリンピック出場権を自らの力で手にした。
迎えたロンドンオリンピックは1回戦で、2006年の全豪オープンで準優勝を飾ったことのあるM・バグダティス(キプロス)と対戦。
第1セットをタイブレークの末に奪い、第2セットもタイブレークへ。しかし、バグダティスの速いテンポからのストロークに押されてしまい、勝負の行方はファイナルセットへ。最後は元世界ランク8位であるバグダティスに翻弄されてしまい、悲願の勝利とはならなかった。
ダブルスでは、2008年北京オリンピックで金メダルを獲得したR・フェデラー(スイス)/S・ワウリンカ(スイス)組から、錦織圭(日本)との息の合ったプレーで第1セットを奪う健闘をみせるもフルセットで敗れ、添田豪のオリンピックに終止符が打たれた。
《「添田と伊藤が敗れ、残るは錦織◇ロンドンオリンピック」過去記事はこちら》
【立ちはだかる「圭」】
ロンドンオリンピック以降は、全米オープンでM・フィッシュ(アメリカ)に敗れ初戦敗退、国別対抗戦であるデビスカップではイスラエルに通算2勝3敗となりアジア・オセアニアゾーン1部に降格することが決まった。
《添田豪、試合後「課題がまだ残っている」◇デビスカップ 過去記事はこちら》
その後、10月に行われた楽天ジャパン・オープンに出場した添田豪は、1回戦で同胞の錦織圭と対戦することになる。錦織圭とは7月に行われたアトランタ・オープンでも対戦し、その時は添田豪がストレートで日本人対決を制し、ベスト4進出を決めていた。
《添田がストレートで錦織を撃破◇アトランタ・オープン 過去記事はこちら》
今年2度目となる錦織圭との日本人対決、平日にも関わらず多くのテニスファンが有明コロシアムのセンターコートに足を運んだ。
この試合、試合の主導権を握ったのは添田豪だった。得意のフラット系のショットで、当時世界ランク17位だった錦織圭に自分のテニスをさせず、第1セットを先取する。しかし、息を吹き返した錦織圭の躍動感あるプレーに押され、2時間30分でフルセットの末に敗れた。
添田豪は、昨年の同大会では1回戦でR・ナダル(スペイン)に敗れていた。
試合後、添田豪は「海外でやるのと日本でやるのは雰囲気が違う。1年に1回しかない大会で(錦織と)当たってしまうのは残念。でも、二人のプレーを多くの方に見てもらえたことは嬉しかったです。」
《添田 vs ナダル◇楽天ジャパン・オープン 過去記事はこちら》
《地元日本人対決は錦織圭に軍配◇楽天ジャパン・オープン 過去記事はこちら》
《錦織圭に敗れた添田豪「全てを出し切った」◇楽天ジャパン・オープン 過去記事はこちら》
今シーズンは7月に自己最高ランキングとなる47位を記録し、グランドスラム初勝利、さらに念願のオリンピック出場を果たした添田豪。今年の成長で、錦織圭に次ぐナンバー2として日本男子テニスを引っ張ってきたことは間違いない。
2013年はこの結果に満足せず、さらなる飛躍に期待したい。
【明日は12月23日(日)は、ワールドグループ1昇格を決めた日本のフェドカップを特集します】
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