男子テニスツアーの楽天ジャパン・オープン（東京/有明コロシアム、賞金総額１２１万４５００ドル、ハード）は大会２日目の４日、シングルス１回戦に第１シードのＲ・ナダル（スペイン）が登場、主催者推薦で出場の添田豪（日本）を6-3, 6-2のストレートで下し、２回戦に進出した。
この日のセンターコート第４試合に登場したディフェンディング・チャンピオンのナダルは、第３ゲームで最初のブレークに成功すると、自身のサービスゲームではブレークチャンスを添田に与えない安定した試合を展開、第９ゲームで２度目のブレークを奪い、第１セットを先取する。
第２セット第３ゲームでブレークに成功したナダルであったが、続く第４ゲームでは０－４０とブレークピンチに直面してしまう。しかし、このピンチをサービスエースなどで切り抜けると、第８ゲームで４度のデュースの末に添田をブレーク、１時間３０分で初戦突破を決めた。
ナダルとの初対戦ということで注目を集めた添田は「思い切りやるだけだと思っていた。途中から攻め方が分かったが、それを続けることが出来なかった。」と試合を振り返っていた。
無事に初戦を終えたナダルは「どの大会でも初戦を勝利することが大切だと思います。良いプレーでしたが、サーブがまだまだだと思います。全体的には良い感触だったが、フォアハンドは修正する必要がある。」と、自らのパフォーマンスを分析した。
また大会連覇の期待がかかるが「２回戦の前にタイトルのことを考えるのは難しいです。明日ゆっくり休んで、練習に集中したい。」と、あくまでも目の前の試合に集中する姿勢を見せた。
ナダルは２回戦でＭ・ラオニチ（カナダ）と対戦する。ラオニチはこの日、杉田祐一（日本）を6-7 (4-7), 6-3, 7-6 (7-1)の逆転で下し、２回戦に進出している。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｄ・フェレール（スペイン） (3) ○-× 錦織圭（日本）, 6-4, 6-3
Ｂ・トミック（オーストラリア） ○-× Ｖ・トロイキ（セルビア） (5), 7-6 (8-6), 7-6 (7-1)
Ｉ・ドディグ（クロアチア） ○-× Ｊ・モナコ（アルゼンチン） (8), 6-2, 2-6, 7-6 (7-1)
伊藤竜馬（日本） ○-× Ｄ・セラ（イスラエル）, 6-4, 3-6, 6-3
Ｄ・ナルバンディアン（アルゼンチン） ○-× Ｌ・ロソル（チェコ共和国）, 6-1, 6-1
Ｓ・ヒラルド（コロンビア） ○-× Ｒ・ハース（オランダ）, 6-3, 7-6 (7-5)
Ｅ・ガルビス（ラトビア） ○-× Ｌ・クボット（ポーランド）,6-3, 3-6, 7-5
Ａ・ボゴモロフJR（ロシア） ○-× Ｊ・ニエミネン（フィンランド）, 6-4, 6-4
今大会の優勝賞金は２９万５０００ドル。
（2011年10月4日21時04分）
オランダ 104年の歴史で初の決勝へ 
