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ATP(男子プロテニス協会)は、UPSETS OF THE YEAR(年間番狂わせ試合)1位にウィンブルドン2回戦でR・ナダル(スペイン)がL・ロソル(チェコ共和国)に7-6 (11-9), 4-6, 4-6, 6-2, 4-6で敗れた試合を選出した。
【1位 ナダル vs ロソル】
当時世界ランク2位だったナダルは、当時同100位だったロソルのファーストサーブが入った時に82パーセントの高い確率でポイント奪われ、3時間18分の大激闘の末、波乱に見舞われた。
当時、勝利したロソルは「驚いたどころではありません。僕にとっては奇跡のようなものです。こんなことは想像すらしたことはありませんでした。本当に満足しています。まだ言葉が見つかりません。まだ信じられないのです」と、コメントしていた。
それに対しナダルは「第5セットの彼が素晴らしいプレーをしていたことは受け入れています。」と、ロソルのプレーを評価していた。
【2位 マレー vs ヤノヴィッツ】
BNPパリバ・マスターズ3回戦でA・マレー(英国)が当時世界ランク69位だったJ・ヤノヴィッツ(ポーランド)に7-5, 6-7 (4-7), 2-6で敗れた試合。
ロンドンオリンピックで金メダルを獲得、さらに全米オープンではグランドスラム初優勝を飾っていたマレーは、予選から勝ち上がったヤノヴィッツの強力なサービスとストロークに加え、時折ドロップショットを混ぜるテニスに翻弄された。
ヤノヴィッツは、同大会でP・コールシュライバー(ドイツ)、M・チリッチ(クロアチア)、マレー、J・ティプサレビッチ(セルビア)、G・シモン(フランス)などの強豪を次々と撃破し、決勝でD・フェレール(スペイン)に敗れ準優勝に終わるも、大会終了後には世界ランクを26位にまでジャンプアップさせた。
【3位 ツォンガ vs クリザン】
【4位 ジョコビッチ vs クエリー】
3位は全米オープン2回戦でJW・ツォンガ(フランス)がM・クリザン(スロバキア)に4-6, 6-1, 1-6, 3-6、4位にはBNPパリバ・マスターズ2回戦でN・ジョコビッチ(セルビア)がS・クエリー(アメリカ)に6-0, 6-7 (5-7), 4-6で敗れた試合を選出した。
【5位 ハース vs フェデラー】
ウィンブルドンの前哨戦であるゲリー・ウェバー・オープン決勝で、当時世界ランク87位のT・ハース(ドイツ)がR・フェデラー(スイス)に7-6 (7-5), 6-4のストレートで勝利した試合。
ハースが最後にツアータイトルを獲得したのは2009年の同大会でのことで、その時は決勝で現在世界1位のジョコビッチを下してのタイトルだった。
当時、優勝したハースは「ロジャー(フェデラー)を下し、ツアー13勝目をあげたから、今こそが完璧な引き際なのかもしれない。でも、まだ引退については気持ちの整理ができていない。テニスが好きだから、今後何年も体がもってくれることを願うばかり。」と、現役続行をアピールした。
ハースに敗れ準優勝に終わったフェデラーは「彼の勝利を嬉しく思う。多くの怪我を乗り越えてカムバックをし、自分を信じて家庭生活を犠牲にしながらもツアーを回り続けているから」と、コメント。
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