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6日から行われる男子テニスの国別対抗戦であるデビスカップのアメリカ対フランスの準々決勝(フランス/モンテカルロ、クレー)に先立ち、フランス代表監督であるG・フォルジュがM・フィッシュ(アメリカ)の欠場によりアメリカの戦力ダウンについて語った。
今回の対戦に関して、両チームはキーパーソンを欠いた状態で臨むことになる。アメリカは世界ランク9位のフィッシュが疲労を理由に代表を辞退、対するフランスは同14位のG・モンフィス(フランス)が腹筋の負傷を理由に出場を見合わせている。
フィッシュが欠場したことにより、アメリカ代表には19歳のR・ハリソン(アメリカ)が選出されている。
「我々より彼らの方が、直前の欠場によるダメージが大きいと思う。」とフォルジュ。「アメリカにはシングルスの選択肢がない。ブライアン兄弟はシングルスに出てこないし、ハリソンは金曜日にプレーすることになる。」
「(アメリカ代表監督の)J・クーリア(アメリカ)はS・クエリー(アメリカ)かA・ロディック(アメリカ)を追加招集すると思っていたよ。ハリソンはこれからの選手だし、彼のポテンシャルは分かっていないからね。」
現役時代には、1991年と92年に全仏オープンを連覇しているクーリアは、クレーコートで行われる今回の対戦にハリソンを選んだ理由について言葉数は少ない。
「選択には多くの要素があった。」とクーリア。「ライアンがベストだった。だから、彼はここにいる。」
金曜日に行われるシングルスで、ハリソンはフランスのエースであるJW・ツォンガ(フランス)と対戦する。
「ジョーが素晴らしい選手なのは確かなこと。このチャンスに興奮しています。」とハリソンはコメントしている。
フォルジュは欠場したモンフィスに代わり、R・ガスケ(フランス)ではなく世界ランク13位のG・シモン(フランス)を追加招集している。ガスケは肘の怪我のため、プレーできない状態と判断された。
ダブルスでは、B・ブライアン(アメリカ)とM・ブライアン(アメリカ)の世界トップペアを擁するアメリカが優位とみられるが、4年前の対戦でブライアン兄弟にデビスカップ2敗目を刻んだのがフランスだった。それ以来、この兄弟はデビスカップで無敗を続けている。
2008年の試合に出場し、今年も出場しているのはブライアン兄弟とM・ロドラ(フランス)のみとなっている。31歳のロドラは2002年の対戦にも出場していた。
双子の兄であるマイクは「ロドラとはグランドスラム決勝でも、オリンピックの3位決定戦でも対戦しました。彼とは最低でも20回は対戦していると思います。彼は僕らに何回も勝っているし、僕らも彼に何回も勝っています。」と、長年のライバルについてコメントしている。
モンフィスに代わって代表入りしたシモンだが、痛めた後背部の治療の途中でもあり、軽い調整で練習を終えているため、シングルス要員としてJ・ベネトー(フランス)が選ばれる可能性も残されている。またロドラということもありうる。
アメリカ出身の選手は伝統的にハードコートが得意と言われているが、「ルイジアナで育った場所には、12面のクレーコートがあったし、クレーコートで育ちました。」と、ハリソンは恐れていない様子。
ハリソンはアメリカ代表にとって、2003年のクロアチア戦に当時74位で登場したフィッシュ以来で最もランキングが低いシングルス代表となる。
そして今回は、世界ランク11位のJ・アイズナー(アメリカ)に大きなプレッシャーがかかっている。26歳のアイズナーは「僕がナンバー1なのは間違いないこと。それで何かが変わるわけではありません。金曜日はコートに出て、勝利するだけです。」と、エースとしての意気込みを語った。
アメリカはこれまでに歴代最多となる32度の優勝を果たしている。一方のフランスは、通算9勝。アメリカとフランスが対戦するのは1905年から数えて通算16度目のことで、通算成績ではアメリカが8勝7敗としている。
「フランスはとても奥が深いチーム。5本とも我々にとって厳しいものになるでしょう。チャンスを生かすために、我々は自分のベストを尽くす必要がある。スイス相手にしてきたし、準備は万端です。」と、クーリアはコメントを残している。
この対戦に勝利した国は、準決勝でスペインとオーストリアの勝者と対戦する。
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