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女子テニスツアーのソニー・エリクソン・オープン女子(アメリカ/マイアミ、賞金総額482万8050ドル、ハード)は26日にシングルス4回戦8試合を行い、第10シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)が第6シードのS・ストザー(オーストラリア)を7-5, 6-3で、姉のV・ウィリアムズ(アメリカ)も第15シードのA・イバノビッチ(セルビア)を6-7 (4-7), 6-2, 6-2の逆転で下すなど、ベスト8が出揃った。
去年のUSオープンの決勝戦と同じカードになったセリーナとストザーの試合。その時はサーブの調子が上がらずわずか5本しかサービスエースが取れず、ストレートで敗れたセリーナだったが、この日は彼女のトレードマークと言えるサーブで20本ものエースを叩き出し、1時間46分のストレートで勝利。昨年の雪辱を果たした。
「各セットで先にブレークを許してしまいましたが、サーブが再び自分の調子を戻してくれました。ほとんどの部分で上手くいきました。正直、もっと良く出来るとも感じましたが、今日はサーブが最高でした。自分でも凄いと思いました。」と語るセリーナ。
「今日の試合は本当に質の高い内容だったと思います。お互い自分のショットを打ってラリーで主導権を握ろうとファイトしていましたし、彼女(ストザー)はほとんどミスをしませんでした。素晴らしい戦いでした。」とセリーナはお互いのプレーを称賛していた。
一方のストザーは「2セットとも先にブレークに成功してチャンスがありました。自分のサービスゲームで、数ポイントだけ上手く行かなかった時があり、ブレークバックを許してしまいました。第2セットでは彼女(セリーナ)は本当に良いサーブを打っていました。1ゲームでサービスエースを6本も取られた事はこれまでありませんでした。ブレークポイントを握るとエースを取られるの繰り返し。チャンスが訪れても彼女が全て奪って行きました。」と、セリーナのサーブの凄さを語っていた。
この日のスタジアム・コートの最後の試合に登場した姉のヴィーナスは、昨年のUSオープン期間中にシェーングレン症候群と言う自己免疫疾患の一種だと診断されて以来、公式戦に出場しておらず、そのため現在は134位までランキングを下げているものの、今大会には主催者推薦を受け復帰戦としてエントリーしている。
元世界1位対決となったイバノビッチとの4回戦は、第1セットは3-1とリードするもイバノビッチにブレークバックされ、そのセットをタイブレークへと持ち込まれる。結局、第1セットをタイブレークの末に落としたヴィーナスだったが、その後はギアを上げウィナーを量産。
第2、第3セットとも、2-2から一気に4ゲームを連取して、2セットを奪い返し、2時間23分の逆転で昨年6月のイギリスはイーストボーン大会以来となるツアー8強入りを決めた。
「アナ(イバノビッチ)は第1セットではとても良いテニスをしていました。彼女の展開でした。全てのボールが彼女の思うようにコントロールされ、チャレンジしても全て彼女の方へポイントが行きました。それでも辛抱していれば、きっと自分に扉が開くと信じていました。」と試合を振り返るヴィーナス。
試合を通して13本のサービスエースを記録したヴィーナスは「試合が進むにつれて、サーブの調子が上がりました。それは本当に良かった事です。今後もこの大会では好調なサーブを維持して行きたいと思います。」と、更に上を目指していた。
「ヴィーナスのサーブは本当に素晴らしかった」とイバノビッチ。「大切なポイントでは、より一層良くなりました。とても厳しい試合でしたが、残念ながら勝利とは行きませんでした。」
セリーナは第23シードのY・ウィックマイヤー(ベルギー)を7-6 (8-6), 6-0で退けた第4シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)と、ヴィーナスは主催者推薦のG・ムグルサ=ブランコを6-3, 6-2で一蹴した第5シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)と準々決勝で対戦する。
その他、第1シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)が第16シードのD・チブルコワ(スロバキア)を1-6, 7-6 (9-7), 7-5の逆転で、第2シードのM・シャラポワ(ロシア)もE・マカロバ(ロシア)を6-4, 7-6 (7-3)のストレートで下して順当にベスト8に顔を並べた。
アザレンカは第1セットをあっさり奪われると、第2セットも0-4と大きくリードを許してしまう。そこから何とかブレークバックに成功したアザレンカは、タイブレークでもぎりぎりの崖っぷちから何とか物にし、試合は第3セットへ。
勝利目前からフルセットへと持ち込まれたチブルコワだったが、第3セットでも全く諦めず粘りを見せた。しかし3度ずつのブレーク合戦の5-5からの第11ゲームで、このセット4度目のブレークをダブルフォルトで許してしまったチブルコワは、続くゲームでアザレンカの握ったマッチポイントでフォアハンドをミス。アザレンカは2時間47分で勝利し、今季の連勝を26へと伸ばした。
シャラポワは第1セットでは1度ブレークされるも、2度のブレークを奪い先取。しかし第2セットは先に2度のブレークをマカロバに許しリードされるピンチに。しかし終盤に再び集中力を高めたシャラポワは、そのセットをタイブレークへと持ち込み2時間13分で逃げ切った。
アザレンカは第22シードのM・キリレンコ(ロシア)を6-1, 6-2で一蹴した第7シードのM・バルトリ(フランス)と、シャラポワは第12シードのS・リシキ(ドイツ)を3-6, 6-4, 6-2の逆転で倒した第8シードのN・リー(中国)と、それぞれ準々決勝で顔を合わせる。
今大会の優勝賞金は71万2000ドル。
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