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女子テニスツアーのチャイナ・オープン女子(中国/北京、賞金総額450万ドル、ハード)は3日、シングルス1回戦残り6試合と2回戦4試合が行われ、ウィンブルドン覇者でこの日発表の世界ランクで自己最高位の5位に上昇した第5シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)がS・アービッドソン(スウェーデン)に6-7 (6-8), 6-4, 3-6で敗れるなど、この日の2回戦ではシード勢が敗退する波乱の1日となった。
今大会では、先週東京で行われた東レPPOでベスト4入りした4選手は1回戦が免除されているため、この日の2回戦が今大会の初戦だったクヴィトバは、先週の成績を受け月曜日発表の最新の世界ランクで自己最高位の5位に上昇していた。
しかしこの日は連戦の疲れが出たのか本来の粘りが見られず、勝敗を決める第3セットでは、両者サービスキープの3-2で迎えたアービッドソンのサーブで2度のブレークポイントを握り4-2とリードを広げられる場面を取り切れず、そのチャンスを逃したクヴィトバを一気に攻めたアービッドソンがそこから4ゲームを連取して2時間28分の接戦の末、この日一番の番狂わせを演じた。
この日の2回戦に登場したシード勢は揃って敗退した。D・チブルコワ(スロバキア)が第7シードのF・スキアボーネ(イタリア)を6-2, 6-2で、A・イバノビッチ(セルビア)が第16シードのS・クズネツォワ(ロシア)を6-2, 6-3といずれもストレートで退ける金星を飾った。
世界ランク22位のチブルコワは同9位のスキアボーネに対して、自身のサーブでは第1セットで72%、第2セットでも80%と高い確率でポイントを獲得し1度もスキアボーネにブレークを許さなかった。逆に各セットで2度ずつのブレークをスキアボーネから奪ったチブルコワは、わずか75分で勝利を物にし3回戦進出を決めた。
イバノビッチは各セットで1度ずつのブレークをクズネツォワに許したものの、第1セットでは3度、第2セットでも2度のブレークをクズネツォワから奪うと70分で一蹴し、対戦成績を6勝2敗へと伸ばした。
「こんなに良いプレーをして、こんなスコアーで勝てるとは思っていませんでした。今日は決めようと思ったショットを決めることができ、全てが上手く行きました。クズネツォワは素晴らしい選手でチャンピオンでもあります。試合内容は簡単なものではありませんでした。」とイバノビッチは、自身のプレーを称賛しつつ試合を振り返っていた。
その他行われた2回戦では、T・パスゼック(オーストリア)がP・チェトコフスカを1-6, 6-4, 6-2の逆転で下した他、1回戦を勝ち上がった第14シードのS・リシキ(ドイツ)が胃腸疾患を訴え2回戦を前に棄権を申し入れたため、K・カネピ(エストニア)が対戦を待たずして3回戦進出を決めている。
この日行われた1回戦では、地元中国から2選手が登場した。前日の2日に行われた1回戦では、中国人女子ナンバー1で世界ランク6位のN・リー(中国)が敗れる波乱に見舞われたため、地元からのプレッシャーのかかる中、最初に登場したのは主催者推薦で出場の鄭潔(中国)で、A・ブリアンティ(イタリア)を4-6, 6-1, 7-5の逆転で倒した。
ブレーク合戦となった第1セットを鄭潔が失うと、前日に続いて中国勢の敗退がよぎったが、第2セットに入ると一変。鄭潔は1度もブレークをブリアンティに許さず、2度のブレークを奪い試合はフルセットへ。勝敗を決める第3セットは両者譲らず2度のブレークを奪い合う。しかし終盤で3度目のブレークに成功した鄭潔が2時間32分の接戦を制して地元の期待に答えた。
その後に登場したのは中国人ナンバー2で第12シードのS・ポン(中国)だったが、F・ペネッタ(イタリア)の前に6-7 (6-8), 5-7の接戦の末敗れ、今大会から早くも中国人ナンバー1とナンバー2が姿を消す結果となった。
タイブレークへもつれた第1セットでは、そのタイブレークで6-5とポンが先にセットポイントを握る。しかしそれを取り切ることができず失ったポンは、第2セットは出だしからリズムを奪われ、1-4とリードをペネッタに許してしまう。しかしそこから反撃に出たポンは、ブレークバックに成功し5-6として自身のサーブを迎えた。そこから逆転したいポンだったが、続くゲームでこのセット2度目のブレークをペネッタに奪われ1時間50分のストレートで敗れ去った。
これでポンに対して6勝0敗としたペネッタは「今日はお互いベストのプレーを見せることは出来ませんでした。彼女は地元だったため、多くの声援と期待を受けていたので仕方なかったですね。私は両セットとも先にリードした場面で緊張してしまいました。それでもこんな厳しい試合をストレートで勝利を飾れてハッピーです。」と喜びを語っていた。
その他、第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)もL・フラデカ(チェコ共和国)に3-6, 6-0, 7-5と苦しみながらも1回戦突破を決めた。ビッグサーブが武器のフラデカに第1セットを奪われると、第2セットでは一気に集中力を増したウォズニアキが圧倒。試合は第3セットへともつれた。
第3セットでは、この日9本のサービスエースを記録したフラデカの7本がこのセットで記録されるなど再びギアを上げたフラデカだったが、第2サーブで主導権を握ったウォズニアキが5-5からの第11ゲームでブレークを奪い、続くゲームでは自身のサーブをしっかりキープして1時間52分でフラデカを振り切った。
「彼女(フラデカ)は対戦相手にリズムを与えない選手です。200キロのサーブを打って来るので、それが入ると手に負えない。第2セットは彼女の第1サーブの確率が下がったので、簡単にラリーに持ち込めて主導権が握れました。他のセットはそれがあまり出来ませんでした。それでもこうして勝利を上げられたことが一番大切だと思います。」と語るウォズニアキは、持ち味の安定したストロークと守備の堅さで勝利を掴んだ。
鄭潔は第11シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)と、ペネッタはD・ハンチュコバ(スロバキア)と、ウォズニアキはJ・ガイドソバ(オーストラリア)と2回戦で対戦する。
その他の1回戦の試合結果は以下の通り。
V・ラッツァーノ(フランス) ○-× G・ドゥルコ(アルゼンチン), 6-2, 6-3
K・ザコパロバ(チェコ共和国) ○-× N・ペトロワ(ロシア), 6-3, 6-7 (3-7), 6-1
M・キリレンコ(ロシア) ○-× J・ジョルジュ(ドイツ), 7-6 (9-7), 6-3
今大会の優勝賞金は77万5500ドル。
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