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女子テニスツアーのロジャーズ・カップ(カナダ/トロント、賞金総額205万ドル、ハード)は日曜日に決勝戦を行い、足の怪我や肺血栓からの復帰途上にあるS・ウィリアムズ(アメリカ)が第10シードのS・ストザー(オーストラリア)を6-4, 6-2のストレートで下し、見事、復帰後初となるビッグタイトルと優勝賞金36万ドルを獲得した。
トップ20の選手全員が参加した今大会で優勝したのは、現在世界ランクが80位にまで落ちてしまっている元世界女王のセリーナだった。セリーナは1年ほど休養した後、今季の芝のシーズンからWTAツアーに復帰。そして復帰第3戦となる2週間前に出場したスタンフォード大会で復活優勝を飾っている。
今週のセリーナは3回戦の鄭潔(中国)戦、そして準々決勝のL・サファロバ(チェコ共和国)戦で第1セットを落としていたが、いずれもその後は2セットを連取する逆転で勝利し、難関を乗り越えていた。
決勝では4-4からの第9ゲーム、ストザーのサービスゲームが試合の鍵となった。セリーナは目の覚めるようなバックハンドのダウンザラインでブレークポイントを奪うと、ブレークポイントではフォアハンドのボレーを決めてブレークに成功、そのまま5-4とリードする。その後、第10ゲームをしっかり締めたセリーナは、第1セットを6-4で先取する。
勢いに乗ったセリーナは第2セットも5-1と大きくリードする。第7ゲームはストザーが何とか奪うものの、第8ゲームのセリーナは合計4本のサービスエースを叩き出し、試合に幕を下ろした。
セリーナは試合後、コート上のインタビューでカムバックがうまく行っていることについて聞かれ「本当に興奮しています。こんなにいいプレーができるとは思っていませんでした。」と答えた。「テニスを再びプレーすることができて本当にうれしいです。まして優勝はなおさらうれしいです。最高です。」
セリーナが今大会で優勝したのは2度目のことで、初優勝は10年前の2001年のこと。その際は決勝でJ・カプリアティ(アメリカ)を下してのトロフィー獲得だった。
ちなみに当時のトロフィーは現在のものと異なっており、それについてセリーナは「ずっとこの新しいトロフィーを持ちあげたいと思っていました。とてもかわいいトロフィーです。」と話している。
今回の優勝でセリーナはツアー39勝目を決めた。この数字は現役選手の中では第3位に位置し、1位は姉のV・ウィリアムズ(アメリカ)で43タイトル、2位はK・クレイステルス(ベルギー)の41タイトルとなっている。
これで月曜日に発表される最新の世界ランキングでセリーナは30位台りに大きくジャンプアップする見込みだ。
一方、敗れたストザーはこれでツアー決勝での戦績を2勝9敗とした。大舞台での弱さを再び露呈してしまったストザーだが、最新の世界ランクではトップ10への返り咲きを決めている。ストザーは今週、2010年4月以来初めてトップ10から脱落していたが、今大会の活躍で早々と復帰を決めた。
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