男子テニスツアーのモビスター・オープン（チリ/ヴィニャ・デル・マール、賞金総額３９万８２５０ドル、クレー）は火曜日、シングルス１回戦残り８試合を行い、第１シードのＤ・ナルバンディアン（アルゼンチン）がＣ・ベルロク（アルゼンチン）を6-2, 2-6, 6-2で下し順当に初戦突破を果たしたが、第２シードのＪ・モナコ（アルゼンチン）が初戦で敗れる波乱に見舞われた。
ナルバンディアンは第１セットを危なげなく先取するも、第２セットに入ると６本ものダブルフォルトを犯すなどサーブの調子をいきなり落とし、そのセットをベルロクに奪われて勝敗の行方は第３セットへともつれた。
ファイナルセットではサーブの調子を立て直したナルバンディアンは２度握られたブレークピンチを切り抜け、逆にベルロクから２度のブレークを奪い１時間５７分で同胞対決を制した。
２００９年５月の臀部の手術から昨年２月に復帰し、その後太腿の怪我で２ヶ月間ツアー離脱を余儀なくされるなど、怪我になかされた元世界ランク３位のナルバンディアンは今季は開幕戦のオークランドで準優勝を飾り、全豪オープンでは元世界ランク１位のＬ・ヒューイット（オーストラリア）をファイナルセット９－７の接戦で下すなど好調なスタートを切った。今大会ベスト８入りを懸けて予選勝者のＲ・ホセバーを7-6 (7-2), 6-4で倒したＨ・ゼバロス（アルゼンチン）と２回戦で対戦する。
第２シードのモナコはＭ・ゴンサレス（アルゼンチン）との同胞対決を制することができなかった。ゴンサレスは6-4, 3-6, 6-4と２時間４４分で競り勝ち初戦突破を果たした。
モナコは２００８年と２０１０年で準優勝するなど、今大会過去３度の出場でベスト８以上の成績を残す相性の良い大会だったが、今年は初戦で姿を消すかたちとなってしまった。
ゴンサレスはこれまでモナコとダブルスを組み２度のツアー優勝をする親しい友人だったが、この日は勝負を諦めずに友人から嬉しい勝利を勝ち取った。２回戦ではＰ・クエバス（ウルグアイ）を6-4, 7-5のストレートで破ったＪ・ソウサと顔を合わせる。
その他の試合結果は以下の通り。
Ｆ・フォニュイーニ（イタリア） (7) ○-× Ｌ・クボット（ポーランド）, 7-6 (8-6), 6-2
Ｓ・ヒラルド（コロンビア） (8) ○-× Ｆ・バグニス, 2-6, 6-3, 6-2
Ｒ・マシャド（ポルトガル） ○-× Ｆ・リオス, 6-2, 6-0
Ｃ・ザンピエリ ○-× Ｎ・マス（チリ）, 7-6 (9-7), 7-5
今大会の優勝賞金は６万８８５０ドル。
（2011年2月2日14時14分）
マレー 相手途中棄権で復帰戦白星 
