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女子プロテニス協会(WTA)は水曜日、2010年の主な受賞者を発表し、最優秀選手賞には2005年に続き2度目の受賞となるK・クレイステルス(ベルギー)が選ばれたことを伝えた。27歳のクレイステルスは昨年、結婚と出産を挟み8月に現役復帰を果たし、今年はUSオープンを含め5大会で優勝を飾る活躍を見せていた。
加えて、今季獲得ポイントの上位8選手しか出場できないツアー最終戦である『WTAチャンピオンシップス』で優勝を飾りシーズンを締めくくったクレイステルスは、女子プロテニス選手会やその他の取り組みを通じて、ツアーで戦う選手達へ最も貢献するなど、オフコートでの活動を称えて与えられるプレーヤー・サービス賞も受賞した。
「復帰からわずか1年で、最優秀選手賞と言う名誉ある賞を受賞でき、本当に光栄に思います。こんなに早く受賞できるとは思ってもいませんでしたし、その知らせを聞いた時は驚きで興奮しました。他の選手達から選ばれるプレーヤー・サービス賞をいただけたことは、自分にとってとても意味のあるものです。なぜなら、常に他の選手達との交流を大切にして来たからです。今年は数多くの新しい選手と知り合い、そのほとんどの選手が娘のジェイダへとても好意的な態度を示してもくれました。そんな選手達やメディアへ感謝の意を表したいし、来年オーストラリアで再会することを楽しみにしています。」と喜びを語った。
その他、各賞の受賞者は以下の通り。
最優秀ダブルス賞にはG・ドゥルコ(アルゼンチン)とF・ペネッタ(イタリア)の二人が受賞した。両者は、今季獲得ポイントの上位4ペアしか出場できないツアー最終戦でも見事な優勝を飾ってシーズンを終え、今季のペア・ランキングも1位と7大会で優勝を飾る活躍を見せた。今季序盤では、プレミア大会であるマイアミ、シュトゥットガルト、ローマの3大会連続優勝を飾り、続くマドリッドでも準優勝するなど、17試合連続勝利を記録する活躍だった。後半でもバスタード、モントリオール、モスクワでもタイトルを獲得していた。
新人賞にはP・クヴィトバ(チェコ共和国)が選ばれた。彼女はウィンブルドンでV・アザレンカ(ベラルーシ)、C・ウォズニアキ(デンマーク)を下して自身初となるグランドスラムのベスト4進出を果たし、その後発表になった世界ランキングでトップ30入りを果たしていた。
カムバック賞はクレイステルスの同胞であるJ・エナン(ベルギー)が受賞した。復帰戦となった開幕戦のブリスベン大会では、マッチポイントを握るもののクレイステルスにファイナルセットのタイブレークで敗れたが準優勝、復帰後初めて出場したグランドスラムである全豪オープンでも決勝の舞台へ勝ち上がっていた。その後、シュトゥットガルト、シュヘルトヘンボッシュと2大会で優勝を飾った。ウィンブルドンの4回戦で痛めた右肘のため、その後はツアー離脱を余儀なくされたにも関わらず、世界ランク12位でシーズンを終えた。
スポーツマンシップ賞には10月に引退を表明したE・デメンティエワ(ロシア)に贈られた。この賞は、その選手の態度や行動、試合に対して最もフェア・プレーをしていたと思われる選手に贈られるもので、デメンティエワはこれが2度目の受賞となった。
ヒューマニタリアン賞はM・シャラポワ(ロシア)が受賞した。シャラポワは国連親善大使を務めており、今年はチェルノブイリを訪れ、1986年に起きた原子力発電所の事故の影響を受ける児童と多くの時間を過ごし、25万ドルの寄付を国連開発計画へ誓った。シャラポワはこの賞以外にも、最も好かれる選手賞のシングルス部門や最もファッショナブルな選手に贈られるファッショナブル賞も受賞している。
WTAツアーの選手達が選ぶ最も好きな大会には、プレミア大会ではシュトゥットガルトが、インターナショナル大会ではパタヤ・シティが選出された。
最優秀選手賞、最優秀ダブルス賞、カムバック賞などは、世界中のメディアから選ばれた。最も好きな大会、スポーツマンシップ賞、プレーヤー・サービス賞は、ツアーに参加している選手達から選ばれている。
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