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テニスの四大大会の一つである全仏オープン。その全仏オープンは現在、パリ郊外に位置するローラン・ギャロスで行われているが、フランステニス協会が会場を移転する可能性が明らかになった。
仏テニス協会の常任理事であり、全仏オープンのトーナメント・ディレクターでもあるギルバート・イセルヌ氏によれば、会場の移転が検討されているとし、その決定は来年以降に下されるとのこと。移転先には4つの候補が挙がっており、その中の一つはベルサイユ宮殿に隣接している。
グランドスラムで唯一クレーコートで行われる全仏オープンが、これまでと同じローラン・ギャロスで開催される可能性も残っているが、新しい施設の建設が不可欠になる。
今回の発表についてイセルヌ氏は「我々はとても厳しい競争にさらされている。他の3つのグランドスラムは、過去20年間で大きな発展を遂げており、我々は後塵を拝している。選手に対するホスピタリティーの面でと、スタジアムの施設そのものでです。」とコメントしている。
またイセルヌ氏は、現在のローラン・ギャロスでは毎年訪れる45万もの観衆にとって小さすぎるとし、さらに選手からもプライベート空間が少ないとの指摘を受けていることを明かした。
「昨年のモンテカルロでR・フェデラー(スイス)と話したら、彼はたくさんの問題点を挙げてくれた。」とイセルヌ氏。「そのクレームは彼がまだ全仏オープンでタイトルを獲得できないからではなかった。彼は特に1週目に起こりうる問題に腹を立てていた。」
さらにイセルヌ氏は、仮に仏テニス協会がグランドスラムのステータスを失うことを恐れていないとしても、何も行わなければトップ選手達が出場を控えるようになり、その大会の価値を近い将来に失うだろうとしている。
「トップ選手達が出場しなかった、80年代の全豪オープンを振り返ってみるといい。我々は同じ問題に直面する可能性がある。例えば、ハードコートを得意とする選手が出場しなくなったら?私は選手達のことについて心配がしていないが、警戒するに越したことはない。」
またイセルヌ氏は、昨年発表された開閉式の屋根を備えた新コートをセンターコートから500ヤード以内に建設することについて、周辺住民の反発や政治的な理由により計画が破棄されていたことを明かした。
「この件については合意の余地もないし、我々も続けないことにした。しかし、我々がもしローランギャロスに留まるなら、センターコートに屋根は必要になるだろう。スタジアムの中に新しいインドアコートを作ることも出来るし、センターコートに屋根を増設することも可能だ。」
加えてイセルヌ氏は、仏テニス協会がパリ郊外でもっと広い土地を確保できる土地を購入するだろうとしている。
仏テニス協会の理事会は、これらの可能性に対し来年の2月に決定を下す。有力視されているのは、パリの中心街から交通の便が良いベルサイユ宮殿の隣で、この他の選択肢として、マルヌ=ラ=ヴァレのディズニーランドと近くなどが挙がっている。
「どんな決定であれ、それは歴史的なものになるだろう。」とイセルヌ氏。「もう我々は後戻りをすることは出来ないから、間違った判断は許されない。ともあれ、移転が全仏オープンにとって最高の未来を意味すれば良いだろう。」とコメントを残した。
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