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女子テニスツアーのＢＮＰパリバ・オープン女子（アメリカ/インディアンウェルズ、賞金総額４５０万ドル、ハード）は日曜日にシングルス３回戦を行い、第１８シードの鄭潔（中国）が第１０シードのＭ・シャラポワ（ロシア）を6-3, 2-6, 6-3で下し、４回戦進出を決めた。試合時間は２時間４３分に及んだ。

１月の全豪オープンで自身２度目のグランドスラム４強入りの快挙を達成していた鄭潔は第１セット、３度のブレークに成功すると、そのまま同セットを奪う。しかし２００６年の今大会チャンピオンであるシャラポワは第２セットで意地を見せ、同セットを１時間８分の激戦の末に奪い返す。

天王山の第３セットでは、お互いにブレークがあった後の第４ゲームでシャラポワが強烈なフォアハンドでブレークに成功、ゲームカウント３－１とリードを奪う。

しかしカウンターパンチを得意とする鄭潔はシャラポワのボールの威力をうまく生かし、シャラポワのサービスを２ゲーム連続でブレークして逆転に成功。最後は自分のサービスゲームをしっかりキープ、マッチポイントでは得意のフォアハンドがシャラポワのコートに突き刺さった。

２月中旬のアメリカ・メンフィスでのセルラー・サウス・カップでＷＴＡツアー２１勝目をあげていたシャラポワだったが、この試合ではメディカルタイムアウトを取るなど不調のようで、凡ミスは６２を数えた。一方、鄭潔の凡ミスの数は４０にとどまった。

鄭潔は４回戦で２００５年には世界８位まで上り詰めたＡ・モリック（オーストラリア）と対戦する。一度引退した後のカムバックの途上にあるモリックは、３回戦で予選勝者のＥ・バルタチャ（英国）を6-0, 6-2で一蹴しての勝ち上がり。

その他の試合結果は以下の通り。

Ｅ・デメンティエワ（ロシア） (4) ○-× Ｋ・フリッペンス（ベルギー）, 6-4, 6-2
Ａ・ラドワンスカ（ポーランド） (5) ○-× Ｇ・ドゥルコ（アルゼンチン） (31), 6-1, 6-0
Ｍ・バルトリ（フランス） (11) ○-× Ｊ・クレイバス（アメリカ）, 6-2, 6-0
Ａ・レザイ（フランス） (19) ○-× Ｆ・スキアボーネ（イタリア） (15), 6-7(4-7), 7-6(7-2), 6-4

デメンティエワ、ラドワンスカ、バルトリら上位シード陣はそろって圧勝で４回戦進出を決めている。

今大会の優勝賞金は７０万ドル。