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男子テニスツアーのロジャーズ・マスターズ(カナダ/モントリオール、賞金総額300万ドル、ハード)は16日にシングルス決勝を行い、第3シードのA・マレー(英国)が第6シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を6-7 (4-7), 7-6 (7-3), 6-1の逆転で退け、今季5度目の優勝を飾った。
前日の準決勝を勝ち上がると同時に、17日発表の最新ランキングで自己最高の世界2位へと上がることが決まっていたマレーは「大会で優勝することは大好きさ。どの選手も同じだと思う。世界2位になったことがないから、これまでと違って新しい気分。マスターズ・シリーズでの優勝経験はあるけど、より一層嬉しいね。世界ランク2位になることはもっと違った意味もあるはずさ」とトップ2入りへの喜びも語っていた。
ウィンブルドンの準決勝でA・ロディック(アメリカ)に敗れたあと、マレーはアメリカはフロリダでトレーニングに明け暮れた。そして万全の態勢でこのUSオープン・シリーズへと乗り込んで来たのだった。
「完璧な形でツアーに戻ることができた。2つの道のどちらかだった。ウィンブルドンでロディックに敗れて、それを恥じることなく再びスタートしたんだ。あのままどこかへ消え去ってしまって、もっと下手な選手になって練習もしないか、練習に明け暮れてより良い選手になって、同じ間違いを繰り返さずにコートへ戻ってくるか」と、自分の選択が正しかったことを再確認していた。
デル=ポトロは先週のレッグ・メーソン・テニス・クラシックに続く2大会連続優勝を狙ったが、好調マレーに阻まれる形となった。
第1セットをタイブレークで先取したデル=ポトロだったが、第2セット6-5とリードしたところで、右肩の張りが激しくなりトレーナーに治療を受けた。その後の第12ゲームをラブゲームでマレーがキープし、第2セットもタイブレークへともつれた。サーブの調子が落ちたデル=ポトロのすきを突き、マレーが試合をフルセットへと持ち込んだ。
デル=ポトロは今大会で優勝を果たすと、ロディックを抜いて今年4月に記録した自己最高位の世界ランク5位に並ぶはずだったが、先送りになった。彼はまだマレーやR・ナダル(スペイン)、R・フェデラー(スイス)のトップ3のレベルに達しているとは感じていない。
「彼等の仲間入りをするにはまだまだ練習が必要なんだ。彼等と対等に試合をすることができるかも知れないけど、世界のトップ4、トップ2、そしてトップ1になるにはもっと自分のテニスを高めなければならない」と高い向上心を語った。
第2セットが終わって、しばらくコートから姿を消していたデル=ポトロは、第3セットでは精彩を欠いた。肩の負傷に加え、13日間で9試合をこなし、加えてこの日のモントリオールは晴天から気温も上昇していた。この過酷な状況では、例え20歳の若者でも乗り越えることはできなかった。
「(第3セットでは)かなり疲れてしまっていた。第2セットのタイブレークでチャンスがあったけど、それを取りきることができなかった」と、第1、第2セットだけで2時間17分を要し、力尽きてしまったことを明かした。
比べて第3セットはわずか25分で一蹴したマレーは、長期戦に持ち込めば勝機があることを承知していた。
「試合前、自分の方が肉体的には有利だと思っていた。彼(デル=ポトロ)は明らかに疲労していたし、これまで以上に良いリターンができた。彼のサーブの調子が落ちてからはより良いリターンができたんだ。第3セットのスタートで、自分のサーブが好調だったからリードを保つことができた。それが今日の二人の違いだった。」
この日もスタジアムは満員で、1万1490人を動員した。今大会は2007年に記録した1週間のATP大会の総動員数の記録だった18万5252人を抜いて、20万77人の最高記録を更新する盛況ぶりだった。
この日の優勝で、優勝賞金44万3500ドルに加え優勝ポイントの1000ポイントを獲得したマレーは、総合ポイントを9250ポイントとし、フェデラーの11040ポイントに次いで2位。ナダルは8665ポイントで3位へとランクを下げた。
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