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全仏オープンの優勝から1ヶ月も経っていないS・クズネツォワ(ロシア)は、木曜日に行われたウィンブルドンの女子シングルス2回戦で3番コートに登場した。当然トップ選手や上位シード選手はセンターコートでの試合が多くなるが、全仏チャンピオンはまだそのコートに立っていない。
第5シードのクズネツォワは、火曜日に行われた森上亜希子(日本)との1回戦も14番コートと言う、センターコートからはかけ離れたところでウィンブルドンの初戦を迎えた。
今年から移動式屋根が付いたセンターコートは1万5千人収容できるが、木曜日に行われた試合で唯一そのコートでプレーした女子シングルスの試合は、第9シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)がノーシードのM・キリレンコ(ロシア)を6-0, 6-4で下した一戦のみだった。
「大会側が自分をどのコートでプレーさせようと、自分は構わない。センターコートでなければならないなんて思っていないわ。でも試合スケジュールを見ると、そんな状況は自分だけじゃなかったの。」と、クズネツォワはコートスケジュールに疑問を投げかけた。
現在世界ランク1位のD・サフィーナ(ロシア)もこの日、R・デ=ロス=リオス(パラグアイ)とシングルス2回戦を行ったが、2番コートでの試合だった。さらに今大会5回の優勝を誇るV・ウィリアムズ(アメリカ)でさえ、K・ボンダレンコ(ウクライナ)戦は1番コートで行われていた。
「サフィーナは2番コートだし、ヴィーナスは1番コート。その代わりに、それほどシードが高くない選手がセンターコートでプレーしているの。」とクズネツォワの疑問は募るばかり。
サフィーナも「次の試合は、もっと大きなコートになることを願うわ。もちろんこれはフェアーじゃないわね。」と、クズネツォワと同様の意見を持っていた。
大会側によると、色々な要因を踏まえてコートスケジュールを組んでいると言う。「センターコートは特にバランスの取れた試合を主に組むように努力を注いでいる。ワンサイドの試合になり得るものは避けるようにしている。エキサイティングな選手で、観客が呼べるような選手は自然とセンターコートでの試合になるだろう。」
今回のクズネツォワのような疑問は、昨年も出ていた。昨年、第2シードで今大会に臨んだJ・ヤンコビッチ(セルビア)は、彼女の4回戦がセンターコートからかなり離れたコートで組まれ、「駐車場で試合しているようだった。コートまではヘリコプターが必要かと思ったわ。」と、冗談交じりに疑問をぶつけていた。
大会5日目の金曜日のスケジュールを見ても、その疑問は尽きることはない。過去に同じような疑問を持っていた第2シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)の3回戦も、なぜか3番コートで組まれているのである。センターコートでは第8シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)と第28シードのS・シルステア(ルーマニア)の試合が予定されている。
「ウィンブルドンでは予期せぬことが起こるの。だから好きなんだけどね。とても予想できないことばかりよ。」と、クズネツォワは彼女らしいジョークで締めくくっていた。
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