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雨による中断が多く、レインブルドンの別称を持つイギリス・ウィンブルドン。そのセンターコートに屋根がついたことを記念し、エキシビション・マッチが行われた。
登場したのは同国で人気を誇るT・ヘンマン(英国)、元世界女王で現役復帰を発表したばかりのK・クレイステルス(ベルギー)、そして元世界1位カップルのA・アガシ(アメリカ)とS・グラフ(ドイツ)夫妻だった。
ヘンマンは「外は寒くて、風があって、濡れている中、屋根の下でプレーできるなんて最高だね。」と感想を述べた。
オープニングセレモニーでは、1万5千人の観客が見守る中、可動式の屋根がゆっくりと閉まった。完全に閉まると、会場から盛大な拍手が沸いた。またセンターコートには元世界王者のB・ベッカー(ドイツ)らも駆けつけて記念式典に参列していた。
その後、エキシビション・マッチが始まったが、直後に雨が降り出した。しかしそれに気付くものはいないほど、完璧な屋根だった。
クレイステルスは「環境は本当に最高。中で響くボールの音もいいわね。もともとウィンブルドンは静かで、少しの音でもコートまで響いてくる。屋根がついたら尚更ね。観客にとっては選手がさらに近く感じるでしょう。」と話している。
アガシは「音がすばらしい。今までよりもさらに選手を近く感じるだろうし、タイタニック級の戦いを感じることができるよ。壮大なテニスを楽しむには最適な環境だね。」と述べた。
エキシビション・マッチではヘンマン/クレイステルス組がアガシ/グラフ組を7-6 (8-6)で下した。またシングルスではアガシがヘンマンを6-4で倒し、クレイステルスがグラフを同じく6-4で退けた。
屋根は閉まるまでに約10分かかり、また換気システムが完全に作動するまでに約30分かかる。にわか雨の場合、これまで通り、コートカバーが使用される。また屋根が閉じた場合、その試合が終わるまでは開けられることはない。
トーナメント・ディレクターのイアン・リッチー氏は「今年は晴天になるかも知れないけどね。でもそれでもいいのさ。屋根は保険のつもりでいるよ。」と話している。
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