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男子テニスツアーの米男子クレーコート選手権(アメリカ/ヒューストン、賞金総額50万ドル、クレー)は7日、シングルス12試合を行ったが、第1シードのJ・ブレーク(アメリカ)はG・カニャス(アルゼンチン)に4-6, 4-6で、第2シードのM・フィッシュ(アメリカ)はB・パウ(ドイツ)に3-6, 7-5, 3-6でいずれも敗れる、波乱含みの1日となった。
世界ランク113位のカニャスは、今季これまで6大会連続で1回戦敗退を喫していたが、この日はクレー巧者らしいプレーを見せ、クレーを苦手とする同17位のブレークからまさかの金星を勝ち取った。「1回戦負けが続くと自信を取り戻すのが難しい。この2ヶ月は全く良いプレーができず、今年は厳しいスタートとなった。今大会はこのまま勝ち上がりたい。」とカニャスは久々の勝利に胸をなでおろしていた。
一方のブレークは「時には自分自身に負けてしまうこともある。ミスを連発してしまった。彼の守りが堅かったから、そうなってしまったとも言える。ミスに言い訳はできないね。特に大切なポイントで犯してしまってはならない。勝利を勝ち取るには、そのようなポイントをしっかり獲得しないとね。」と反省しきりだった。
世界ランク28位のフィッシュも、同77位のパウに2時間強の熱戦を強いられるも勝利を得ることはできなかった。パウは「出だしはあまり良くなかったけど、第3セットに入ると良い感触でプレーができたんだ。リズムを掴むことに集中していた。結果それができたんだと思う。」と勝因を語った。
今大会で第1シードと第2シードが初戦敗退したのは、2000年大会以来となる。
その他のシード勢では、第4シードのJ・シャーディ(フランス)がラッキールーザーのJ・レヴィン(アメリカ)を6-3, 6-0で圧倒、第6シードのM・グラノジェルス(スペイン)がB・ダブル(アルゼンチン)を2-6, 6-4, 6-1の逆転で退け、順当に2回戦に進出した。しかし、第7シードのD・ジャンケラ(アルゼンチン)は元世界ランク1位のL・ヒューイット(オーストラリア)に0-6, 2-6で敗退した。
怪我による手術からの復活を懸けるヒューイットはこの日、かつてのプレーを彷彿させるテニスを見せ、同78位のジャンケラを65分の完勝で退けた。ヒューイットは「何も望んでいないさ。今年最初のクレーでの試合だったし、クレーで育ったわけじゃないしね。とにかくフットワークを生かして緊張を取り除くことが必要なんだ。」と、圧勝した試合を冷静に振り返っていた。
第5シードのS・クエリー(アメリカ)が左太腿部の怪我で試合直前に急遽欠場を表明したため、ラッキールーザーで出場したA・デリックだったが、P・カプデビル(チリ)に7-6 (7-5), 6-7 (5-7), 1-6と幸運を生かすことができなかった。
その他の試合結果は以下の通り。
S・ジェンキンス(アメリカ) ○-× A・ペヤ(オーストリア), 0-6, 6-4, 6-3
G・ガルシア=ロペス(スペイン) ○-× G・ラペンティ, 1-6, 6-0, 6-2
J・アイズナー(アメリカ) ○-× M・ラッセル(アメリカ), 4-6, 6-3, 6-2
T・ハース(ドイツ) ○-× D・グレメルマイヤー(ドイツ), 6-3, 6-3
S・ロイトマン(アルゼンチン) ○-× A・カイエリ(アルゼンチン), 6-3, 6-3
T・デント(アメリカ) ○-× M・ダニエル(ブラジル), 4-6, 6-3, 6-2
今大会の優勝賞金は7万9000ドル。
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