錦織が途中棄権で初戦敗退◇ノッティンガム・オープン

男子テニスツアーのノッティンガム・オープン（イギリス/ノッティンガム、賞金総額５６万８千ドル、芝）は１７日、シングルス１回戦を行い、予選を勝ち上がった錦織圭（日本）がＴ・ヨハンソン（スウェーデン）との対戦に臨んだが、第１セットを5-7で奪われたところで、腹筋痛のために途中棄権を申し入れ、１回戦で姿を消す結果となった。

現在世界ランク１０５位の錦織は、今大会は予選第７シードで出場し、３試合を勝ち上がっての本戦出場だった。しかし、この日は試合開始から、予選で痛めた腹筋に違和感を感じ、第１セットを接戦の末に奪われてから、大事を取って棄権を申し入れた。来週から始まるウィンブルドンでは、本戦ストレートインが決まっており、初のグランドスラム出場に重きを置いた決断だった。勝ったヨハンソンは２回戦で、昨日１回戦を突破した第６シードのＤ・ツルスノフ（ロシア）と対戦する。

その他の試合では、今月序盤に行われた全仏オープンで、地元の期待を背に初のベスト４入りを果たした、第８シードのＧ・モンフィス（フランス）がＣ・グシオネ（オーストラリア）を7-6(7-4), 6-4で下し、ウィンブルドンへ順調な調整を見せていた。全仏での活躍で、５９位だったランキングを３２位へとジャンプさせた２１歳のモンフィスは、２回戦では同胞のＪ・ベネトー（フランス）と顔を合わせる。

上位シード勢も１回戦を行い、第１シードのＲ・シュティエパネック（チェコ共和国）はＪ・アイズナー（アメリカ）を6-3, 6-2と危なげなく下し、２回戦進出を決めた。２回戦ではＡ・スラビンスキ（英国）を6-1, 7-5で倒したＶ・スペーディア（アメリカ）と戦う。第３シードのＦ・ベルダスコ（スペイン）はＭ・ダニエル（ブラジル）を6-4, 7-6 (7-3)で、第５シードのＧ・シモン（フランス）はＤ・ヤング（アメリカ）を6-1, 6-4で破り２回戦進出を決めた。ベルダスコはＢ・レイノルズ（アメリカ）と、シモンは主催者推薦のＪ・ベイカー（英国）を7-6 (9-7), 6-3で倒した予選勝者のＳ・グロス（オーストラリア）と、それぞれ２回戦で対戦する。

その他の試合結果は、予選を勝ち上がったＡ・ボグダノビッチ（英国）が主催者推薦のＪ・ワード（英国）を6-3, 6-4で、Ｅ・シュワンク（アルゼンチン）が主催者推薦のＦ・ニールセン（デンマーク）を6-3, 6-3で下して、２回戦へ進んだ。ボグダノビッチはＭ・チリッチ（クロアチア）と、シュワンクは第７シードのＡ・セッピ（イタリア）と２回戦を行う。

今大会の優勝賞金は９万１０００ドル。