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2008年の全豪オープンテニスのシングルスで、男女通して唯一のノーシードからのベスト4進出を決めたJW・ツォンガ(フランス)。快進撃を続ける世界ランク38位の22歳は、上位選手に対しても、何も気負わずに戦っているという。
今大会で初の四大大会準決勝進出を果たしたツォンガは、その攻撃的なプレースタイルと、若かりし日のモハメド・アリに似ている容貌もあって、その人気もうなぎのぼりとなっている。
しかし、急成長を続けるツォンガだが、無理はしていないという。「素晴らしい選手を倒すのに、過剰なプレーは必要ないと思っているんだ。シンプルな、いつもどおりのプレーで勝てると思っている。」とコメント。
ここまで1回戦で第9シードのA・マレー(英国)、2回戦でS・ウォーバーグ(アメリカ)、3回戦でG・ガルシア=ロペス(スペイン)、4回戦で第8シードのR・ガスケ(フランス)、準々決勝で第14シードのM・ヨージニ(ロシア)と戦い、まだ2セットしか落としていない。
「ストレスは全く感じていないよ。この感じ方は新しいと認めざるを得ない。以前はコートに出る前には胃が締め付けられていたんだけど、ここではそんなことはないからね。更衣室では、早く支度を済ませて音楽を聴くんだ。コーチを大人しくさせるのは僕なんだよ。」と語った。
準決勝では、昨年のUSオープン3回戦で敗れたR・ナダル(スペイン)との対戦となるが、そのときとは状況が違うと話す。
「同じ選手ではないよ。色々な面で成長してきた。たとえばサーブとかね。あの敗北から、沢山経験も積んできた。自分を信じているよ。」
コーチのエリック・ウィノグラツキー氏は、この新鋭を信頼しているという。「USオープンとは違う試合だよ。あの時は背中を痛めていた。ナダルは素晴らしい選手だということは、皆が知るところさ。でも、ジョーも信念を持ってコートにたっている。」
また元世界1位のJ・クーリア(アメリカ)もツォンガを高く評価しており、「彼はリラックスしている上に、ガッツもある。フォアハンドは大槌のようだよ。彼のパワーと素質はサフィンを彷彿とさせるね。」と語っている。
全仏3連覇を達成したナダルが相手と、厳しい戦いが予想されるが、2年前のM・バグダティス(キプロス)のように、ノーシードからの決勝進出を果たすことが出来るかに注目が集まる。
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