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(インドネシア、バリ)
コモンウェルス・バンク・テニス・クラシック(賞金総額22万5千ドル、ティア3)は金曜日に準々決勝を行い、元世界ランク1位で、出産後今大会から約1年ぶりにツアー復帰したL・ダベンポート(アメリカ)が、世界ランク3位で第1シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)を6-4, 2-6, 6-2で下し、見事準決勝進出を決めた。
ダベンポートの世界ランクは、昨年の同大会で12位だったところから現在は234位まで落ちているが、すぐに上昇しそうだ。「今週のようなプレーができるとは夢にも思っていなかったわ。コートでプレーできて楽しいの。」とダベンポートは喜びを語った。
ダベンポートはこれがシングルス復帰戦ながら、出産前の勢いを失っておらず、初戦で第5シードのE・ダニリドー(ギリシア)を6-2, 6-2で下すと、2回戦でJ・ディティ(アメリカ)を6-1, 6-4で圧倒し、世界3位のヤンコビッチにも勝利した。これでダベンポートはヤンコビッチに4連勝。しかし今大会前の最後の対戦は2005年で、ヤンコビッチがまだ世界28位の時だった。
ダベンポートは「(ヤンコビッチとは)長いラリーをしたくなかったの。だからポイントをできるだけ短くするように心がけたわ。その分ミスが増えて、攻撃過多になったとしてもね。」と戦術を明かした。「試合が進むにつれて、少しプレーにリズムが出てきたの。でも彼女(ヤンコビッチ)はとても素早くて、粘り強かった。」
四大大会で3勝しているダベンポートは、2006年の全米オープンで第8シードだったP・シュニーダー(スイス)を倒して以来のトップ10選手撃破となった。
ダベンポートは8本あったサービスエースのうち第3セットでは3本を決めた。一方ヤンコビッチは同セットでいくつかのきわどいコールに苛立ちの表情を隠せなかった。ヤンコビッチは「主審がひどかった。特にリンゼイ(ダベンポート)と対戦するときは、彼女のサーブはいいから、チャンスがあれば必ずものにしなくてはならない。でも主審はそれを妨げたわ。」と不満を漏らした。「私のボールが入っていても、主審の彼はアウトとコールしたの。悪夢だったわ。本当にひどかった。」
先日の全米オープンではベスト8入りしていたヤンコビッチだったが、集中力が欠けていたことを認めた。「最近練習ができてなくて、準備不足だった。全米も終わったばかりでモチベーションを維持するのがとても大変だった。でもリンゼイのプレーは素晴らしかった。勝利に値すると思うし、勝ちたい気持ちが私より大きかったと思うわ。」
2006年のニューヘイブン以来の決勝進出を狙うダベンポートは、準決勝ではノーシードから勝ちあがったS・エラーニ(イタリア)と対戦する。エラーニは第7シードの中村藍子(日本)に6-1, 6-2で圧勝しての勝ち上がり。世界ランク90位のエラーニはツアー決勝進出はまだない。
一方ドローの下半分では、第2シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)が日本期待の17歳森田あゆみ(日本)を6-1, 6-2で圧倒し、ベスト4入りを決めた。世界ランク12位のハンチュコバは今年3月にインディアンウェルズの大会で優勝しており、今季2勝目を目論む。
ハンチュコバの準決勝の相手は17歳のS・シルステアで、同胞のE・ガロビッツ(ルーマニア)を3-6, 6-4, 7-6(7-3)で退けてベスト4入りを果たしている。シルステアは木曜日に第3シードのP・シュニーダーを倒すという殊勲を挙げており、ツアー初優勝、またツアー2度目の決勝進出を狙う。
今大会の優勝賞金は3万2,340ドル。
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