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ウィンブルドン5日目男子◇明暗を分けるロディックとブレーク

(イギリス、ウィンブルドン)

ウィンブルドン5日目は男子シングルス3回戦を行い、トップシードのR・フェデラー(スイス)M・サフィン(ロシア)に6-1, 6-4, 7-6 (7-4)のストレート勝ちで4回戦進出を決める中、アメリカ勢のA・ロディック(アメリカ)J・ブレーク(アメリカ)は明暗を分ける結果となった。

第3シードのロディックは、F・ベルダスコ(スペイン)を6-3, 6-4, 7-6 (7-2)のストレートで下した。
「一ポイントごとを大事にプレーしてこそ、チャンスが生まれる。」と語るロディックは、この日46本ものウィナーを放ったベルダスコに揺さぶられることなく、奪った3回のブレークを着実に勝利へと結びつけた。ロディックのウィナーの数は26だった。
第3セットはタイブレークとなったが、「僕はタイブレークでは相手のサーブでプレーさせるんだ。勝敗の瀬戸際に立っていて、安定したサーブができるかって、実はとても難しいからね。」と、そういうときこそ自分に有利とロディックは話す。それは数字にも表れており、今季ロディックはタイブレークでは23勝3敗となっている。

4回戦では、第15シードのI・リュビチッチ(クロアチア)を4-6, 7-5, 6-2, 6-3で倒したP・H・マチュー(フランス)と対戦する。

第9シードのブレークは、第20シードのJ・C・フェレーロ(スペイン)に6-3, 3-6, 3-6, 6-7(4-7)の逆転負けを喫した。
第1セットこそブレークが有利と見えたが、次第にレベルを上げるフェレーロは、的確なネットプレーとベースラインからの強打で攻防を繰り広げると、観客を味方につけて優勢のまま勝利に漕ぎ着けた。
「フェレーロは第2セット、第3セットと急にレベルを上げてきた。自信に溢れていて、以前No.1だったころを彷彿とさせた。」と、敗れたブレークもその勢いを認めた。「そのまま空港に行って、アメリカに帰りたい気分だったよ。」
一方のフェレーロは、「芝ではそれなりの練習が必要だけど、僕は自信がついてきている。しかもここ2~3年ウィンブルドンでは球速が遅くなってきているようで、ボールを打つ時間がとれるようになった。」と、元全仏チャンピオンは自信のほどをのぞかせた。

フェレーロは4回戦では、この日第5シードのF・ゴンサレス(チリ)を6-3, 3-6, 6-3, 4-6, 8-6の接戦の末に倒したJ・ティプサレビッチ(セルビア)と対戦する。

(2007年6月30日10時30分)
ウインザーラケットショップ

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