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27歳の森上は微妙な立場で今季を迎えた。第一人者の杉山愛(日本)(ワコール)に次ぐ存在だった浅越しのぶ(日本)が引退。23歳の中村藍子(日本)(ニッケ)にもランキングで抜かれた。だが、ツアーシングルス初優勝の実績を残し、日本女子2番手争いで中村を一歩リードした。
長身のパワーヒッターが目立ってきた女子テニス界。166センチ、52キロと細身の森上が戦うのは楽ではないが、フォア、バックとも両手打ちで、緩急の付け方や配球などパワーに対抗する戦略に工夫を重ねてきた。
大阪市出身で、16歳で米国のアカデミーに入った。98年にプロ転向し、飛躍したのは2003年だった。4月に世界ランキングが初の2けたに。初出場のウィンブルドン選手権では3回戦に進んだ。その後も実力を保ち、国別対抗戦、フェド杯で抜群の強さを発揮するなど精神的にタフな選手だ。
現在も練習拠点は米国に置き、米国人のウィルキンソン・コーチの指導を受ける。流ちょうに英語を話し、選手会代表の1人としてツアーの日程改革に意見を述べるなど、他国の選手にも一目置かれている。念願の初優勝を果たし、存在感はさらに増しそうだ。(共同)
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