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(アラブ首長国連邦、ドバイ)
ドバイ・デューティフリー男子オープン(賞金総額150万ドル)は、木曜日にシングルス準々決勝4試合を行い、第1シードのR・フェデラー(スイス)が順当に勝利したが、昨年覇者で第2シードのR・ナダル(スペイン)はストレートで敗れる波乱があった。
今週で161週間連続世界ランキング1位と、ATP記録を更新したフェデラーは、第7シードのN・ジョコビッチ(セルビア)を6-3, 6-7(6-8), 6-3のフルセットで退けた。フェデラーは水曜日の2回戦でも序盤の立ち上がりで苦戦していたが、この日もジョコビッチに第2セットをタイブレイクで取られ、怪しい雲行きに。しかし、第3セット終盤でジョコビッチのサービスゲームを破って勝利につなげ、連勝記録も39に伸ばした。
フェデラーの準決勝の対戦相手は、O・ロクス(ベルギー)を試合時間わずか49分、6-0, 6-2の圧勝で下した第5シードのT・ハース(ドイツ)。先週の大会でも優勝し好調を維持しているハースは、これで11連勝を記録した。「試合開始直後からボールは良く見えたし、体のキレも、ベースラインでの動きも良いと感られた1日だった。ロクス本来のプレーをさせないような試合ができた。」と、自身の調子の良さを実感していた。ハースは対フェデラー2勝7敗で、これまで5連敗している。
一方、世界2位のナダルは、M・ヨージニ(ロシア)に6-7(5-7), 3-6で屈し、昨年USオープン準々決勝に続き2連敗を喫した。ナダルは、前日の2回戦でも不安定なプレーに苦しんでいたが、この日も精彩を欠き、3度のダブルフォルトからサービスブレイクを許す展開だった。ヨージニは対照的に11本のサービスエースを決めるなど好調で、これで対ナダルの対戦成績を3勝3敗のタイに持ち込んだ。昨年は同大会4連覇を狙うフェデラーを決勝で倒したナダルだが、この日の敗退でナダルの連覇の夢は消えた。ナダルは昨年全仏オープン優勝後、31勝13敗でツアータイトル獲得もなく、不振にあえいでいる。
先週ロッテルダムで自身3度目のツアー優勝を飾ったヨージニは、2週連続の決勝進出を掛けてR・ソデルリング(スウェーデン)と準決勝を行う。ソデルリングはF・サントロ(フランス)を6-1, 6-7(2-7), 6-0で下しての勝ち上がりとなっている。
また、この日のナダル対ヨージニ試合では、1回のチャレンジが勝敗を大きく左右することになった。第1セットのタイブレイク、ヨージニの6-5リードとなったところで、一旦はアウトとコールされたヨージニのショットに、ヨージニ本人がチャレンジを申請した。そのままアウトであれば、ナダルが挽回するチャンスも生まれたが、ホークアイによる判定では、ほんの1ミリほどラインに乗っていることが表示され、ヨージニがそのセットを取ってしまった。
しかし、実はナダル、ヨージニ、審判の3人ともこれはアウトだったと語っている。ナダルは「あのボールは明らかにアウトで審判にもそう抗議したら、審判も『アウトだと思う』と言っていた。」と語ったが、ホークアイの判定に従わざるを得なかった。一方のヨージニも、「僕もあれはアウトかなと思ったけど、大事なポイントだったのでとにかくチャレンジしてみた。そしたらインと出たので僕もビックリした。」とばつが悪そうだった。
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