（モナコ、モンテカルロ）
モンテカルロ・マスター大会（賞金総額２４５万ドル）５日目の金曜日は、シングルス準々決勝などが行われ、世界ランク１位で今大会第１シードのＲ・フェデラー（スイス）がＤ・フェレール（スペイン）に6-1, 6-3で圧勝し準決勝進出を決めた。
完勝でべスト４入りを決めたフェデラーは、「本当にいい感じでゲームが出来ている。今年は例年に比べ早い段階でクレーに順応できているし、昨年よりも調子が良い。今日の試合なんか調子が良すぎたくらいだよ。これまで以上にベースラインでプレーすることに自信が持てるようになった。」と好調をアピールしていた。
昨年は準々決勝で３本のマッチポイントを握りながらＲ・ガスケ（フランス）の前に屈したフェデラーだったが、今年は苦手とされるクレーでも圧倒的な力を見せており、マスターズ・シリーズでは２８連勝と快進撃を続けている。フェデラーは今月初めに行われたマイアミのマスターズ・シリーズ準決勝でもフェレールと対戦しており、そのときも6-1, 6-4で圧倒していた。フェデラーは準決勝で、第４シードのＩ・リュビチッチ（クロアチア）を7-5, 6-1で下した第１２シードＦ・ゴンサレス（チリ）と顔を合わせる。
今季唯一フェデラーに土をつけている第２シードのＲ・ナダル（スペイン）も、この日第６シードのＧ・コリア（アルゼンチン）に6-2, 6-1で完勝し、大会連覇に向け弾みをつけた。試合後ナダルは、「バックハンドはまだ完璧な状態ではないけれど、徐々に自信が持てるようになってきたし、今日のプレーにはすごく満足しているよ。１００％に近い出来だったと思う。」とコメント。
１９歳のナダルはこれでクレーコート４０連勝とこちらも負け知らず状態だ。コリアは２００４年大会の覇者で、ナダルとは昨年の決勝でも対戦していたこともあり好試合が期待されたが、この日はコリアが第１セット最初の２ゲームを連取したものの、その後はナダルが１１ゲーム連取する一方的な展開となった。ナダルは準決勝で第７シードのＧ・ガウディオ（アルゼンチン）と対戦する。
そのガウディオは準々決勝で第１５シードＴ・ロブレド（スペイン）を6-1, 6-3のスコアで圧倒。ナダルとガウディオのこれまでの対戦成績は３勝２敗でガウディオがリードしているが、最近の２回の対戦ではナダルが勝利している。両者は昨年の今大会準々決勝でも対戦しており、そのときはナダルが6-3, 6-0でガウディオを一蹴している。
（2006年4月22日11時47分）
運も味方に 昨年女王が接戦制す 
