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(アラブ首長国連邦、ドバイ)
ドバイ・テニス選手権(賞金総額100万ドル)の決勝が土曜日に行われ、世界ランキング2位のR・ナダル(スペイン)が同1位のR・フェデラー(スイス)を2-6, 6-4, 6-4の逆転で下し、見事今季初優勝を手にした。フェデラーのハードコートでの連勝記録は56でストップした。
この試合、中盤まではフェデラーが優勢に試合を進めていたが、第2セット後半からナダルが驚異的な粘りを見せ始める。4-4で迎えた第9ゲーム、ナダルが値千金のサービスブレイクに成功し、そのまま第2セットを奪い試合を振り出しに戻すと、続く第3セットの後半でフェデラーから再びサービスブレイクを奪い勝利をものにした。
ナダルの前に敗北を喫したフェデラーは、「決勝で負けるというのは最悪の気分だね。正直なところ、まだ1回戦で敗退していたほうがマシだった。僕としてはかなり良いプレーが出来ていたと思うけれど、残念ながら、重要な場面では彼(ナダル)のほうが上だった。第2、第3セットの4-4の場面で、2度とも彼にブレイクを許してしまった。それまではずっと良いテニスが出来ていただけに、(ブレイクされて)面食らってしまったよ。」と試合を振り返っていた。しかし、「今の自分のテニスにはかなり満足しているから、来週から始まるアメリカでのハードコート戦を楽しみにしているよ。」と語り、気持ちを切り替えていた。
一方、今季無敗の王者に土を付け、対戦成績を3勝1敗としたナダルは、「世界最高の選手で、史上最高の選手との呼び声高い相手に勝てたことは特別なこと。」とコメントしていた。ナダルはこの勝利で自身のツアー決勝での成績を13勝2敗とし、フェデラーの中近東での連勝を29で止めた。また10代選手として13勝をあげたナダルは、B・ボルグ(スウェーデン)の持つ記録まであと3勝となり、6月3日の誕生日までに記録を塗り替えることも可能となった。
今回は惜しくも敗れたものの、フェデラーは2004年のアテネ・オリンピックでT・ベルディフ(チェコ共和国)に敗れて以来ツアー113勝5敗と勝率9割5分という驚異的な勝率を残し、今季はグランドスラム7勝目となる全豪オープン優勝を含め、既に3勝をあげている。
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