女子テニスで元世界ランク2位のP・クヴィトバ(チェコ)は24日に開幕したATXオープン(アメリカ/オースティン、ハード、WTA250)で約1年5ヵ月ぶりのツアー復帰を果たす。女子テニス協会のWTA公式サイトには復帰目前のコメントが掲載された。
34歳のクヴィトバは、シングルスでこれまで31個のタイトルを獲得。2011年と2014年にはウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で優勝を飾っており、自己最高位は2位となっている。
クヴィトバは2023年にマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、WTA1000)とベット1オープン(ドイツ/ベルリン、芝、WTA500)でタイトルを獲得した後、同年10月のチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、WTA1000)出場を最後にツアーを離脱。昨年7月には長年コーチを務めたJ・ヴァネク(チェコ)との間に第一子が誕生したことを発表した。
「ときどき、大会に出ていても、テニスをしていないときは退屈するときがあるの。テニスのプレーすることだけでなく、メンタル面を考えすぎたり家から離れていることを悲しんだりね。今は子どもも、夫も一緒にいる。彼らを家に置いて離れることは考えられない。もうテニス、テニス、テニス、だけではないの」
2023年のチャイナ・オープン後は昨年の引退の道も考えていると明かしていたクヴィトバだったが、妊娠期間中に考えが変わったと述べた。妊娠初期の3ヵ月間はラケットを握らなかったが、中期に入ると、少しずつエクササイズから始め、ラケットを握り始めたという。
「赤ちゃんが生まれるまでは、どんなことになるのか想像もつかなかったから。言葉にするのはとても難しいわ。自分のおなかから、この地球上に命を誕生させることができる。それは本当に奇跡だと思う」
クヴィトバの復帰を後押ししたのは、E・スビトリナ(ウクライナ)や大坂なおみ、B・ベンチッチ(スイス)といった母親たちだった。
「あの子たち(大坂ら)はまだかなり若いわ。私の年齢とは違う。でも、私たちはハードに働くことに慣れているの。妊娠や出産の後でも、私たちは何をすべきかを知っているし、喜んでそれをする。いいプレーをしていたときの場所、基本的に自分の居場所に戻りたいものなのよ」
「ベリンダ(ベンチッチ)と私は連絡を取り合っているし、彼女がとても良いプレーをしているのは嬉しいわ。彼女の娘は、ペトル(息子)より2ヵ月半ほど年上だから、楽しいの。彼女は、出産後に復帰することが可能だということを示してくれた。いい兆候だわ」
「でも、私はもうテニスについて基本的には何も期待していないわ。私がここにいることは、私にとってもうすでに大きなことなの。時々、自分でも驚くわ。なぜカムバックしたんだろうってね。でも、もし戻ってこなかったら、後悔していたと思う。トーナメントで優勝していた頃のようなプレーをすることはないはず。いまはテニスを楽しみたいし、それには時間がかかると思うから」
「私が戻ってきた理由は1つで、テニスが好きだから。テニスが恋しいし、4歳からテニスそのものが大好きなの。だから、このスポーツへの愛が私をテニスに引き戻したと思う。ハードワークや汗をかくことが恋しかったの。いつまで楽しめるか、体がどうなっているかはわからない。最初のうちはとても厳しいと思う。でも、私がどうやってすべてを管理するか見てみてほしい」
クヴィトバは復帰初戦で世界ランク189位のJ・バレージ(イギリス)と対戦する。
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