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Vol.10ここが違う! 苦手な人と得意な人 下巻

安定したストロークA

打点が不安定になっている

ストロークが安定しない人に関しては、前ページで解説した要素だけではなく、その他にもいくつか原因が考えられる。ここでは、それらについて説明していこう。

打つたびにフィニッシュがバラバラな人は苦手な証拠

打つたびにフィニッシュがバラバラな人は苦手な証拠

面の安定の次に大きな要素は、「打点の安定性」だ。つねに同じ打点、同じポイントで打てるかという部分だが、これがバラバラな人がアマチュアにはかなり多い。イラストのように、打つたびにフィニッシュの位置が違っているというのは、打点が安定していない証拠になるので、自分自身をチェックしてみよう。


上半身はつねに同じ形で打てる

ストロークが安定=打点が安定している人は、写真下のように、打点の高さや状況が変わっても、上半身の形はほとんど変わらないという特徴がある。その結果として、フィニッシュもつねに同じ形、同じ位置に自然に収まるのだ(連続写真参照)。

また、面や打点だけでなく、姿勢や軸が安定しているというのも、得意な人の大きな特徴と言える。

苦手な人はどうすればいい?

苦手な人はどうすればいい?

これまで説明してきた要素がひとつだけできていれば良いということではなく、すべてが組み合わされることで、初めてストロークの安定感は生まれる。また、これは「再現性」の問題なので、地道な反復練習の中で身体に覚えこませていくしかない。つまり、楽をして身につくことではないというわけだ。

ただ、練習効果を上げる方法はある。それは、精神的にもプレッシャーがかかるような状態で練習を行なうということだ。たとえば、(手加減せずに振り切った打ち方で)10〜20往復ラリーを続けることを目指すのも良いだろう。もちろん、途中でアウトしたら終わりで、そうした緊張感のある練習を続けていけば、自然に技術も身体に染みついてくる。


J.エナンの高いボールに対するフォアハンド
少し打点が高めだが、エナンとしてはほぼノーマルな状態でのフォアハンド。テイクバックで面が下を向いていることは、前ページで解説した通りで、そこからの面の動きも非常に安定しており、上体の軸にもまったくブレがない。さらに、完璧に自分のポイントでボールをとらえており、安定した強打をするための要素がすべて詰まっている。
J.エナンの高いボールに対するフォアハンド
J.エナンの低いボールに対するフォアハンド
こちらは、上よりも打点が低いケースだが、インパクト時の上半身の形はほとんど変わっていない(上の拡大写真参照)。その後、スピンのかけ具合によって面の向きに多少違いが出ているが、フィニッシュはほぼ同じ位置に納まっている。できるだけ同じ位置にフィニッシュすることを、つねに心がけることも、打点を安定させるためには有効だ。
J.エナン-アルデンヌの低いボールに対するフォアハンド

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(テニスジャーナル 2005年9月号)
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