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Vol.10ここが違う! 苦手な人と得意な人 下巻

安定したストローク@

面が不安定になっている

グラウンドストロークが安定している人と、なかなか安定しない人。これも意外にはっきり差が出る部分だが、深いボールをコンスタントに打ち続けられる人と、ネットやアウトのミスが多い人では、何が違うのだろうか。

テイクバックで面が上を向くのがいちばん多いパターン

テイクバックで面が上を向くのがいちばん多いパターン

ストロークが安定しない人でいちばん多い原因は、インパクトの面が不安定というケースだ。そして、そうなってしまう最大の要因は、テイクバックにある。イラストのようにテイクバックで面が上を向いていると、(それを修正するために)その後の面の動きが波打つようになってしまい、インパクトの面の向きにも、少しずつ狂いが生じてしまうのだ。また、手首が緩みすぎてグラグラしている場合も、面が安定しない一因となる(そういう人も多い)。


正しいテイクバックで面が安定している

ストロークが(とくに深さが)安定している人は、面の動きが安定していると言える。そのポイントは、テイクバックからインパクトまで手首の形がしっかりと保たれているということだ。そうすると面の向きは、つねにインパクトと同じ垂直になっているわけではなく、写真下のように下向きからスタートして徐々に垂直になっていくという流れになる。

苦手な人はどうすればいい?

苦手な人はどうすればいい?

改善すべき最大のポイントは、手首や腕で余計な操作(調整)をしないで済むように、正しい準備をするということだ。つまり、テイクバックで、写真右のように面を後ろ(あるいは下)に向けて引くことが非常に大事になる。ただし、これが「意識していればできる」というだけでは意味がない。まったく意識しなくても、自然にできている-つまり習慣化しているというレベルまでいかなければいけない。


C.モーヤの横から見たテイクバックとスウィング
1〜2で面を外側に向けて引いていき、最終的には後ろを向けた状態でテイクバックが完了(3)。そこからスウィングを始めると、まず面が下向きになり、そこから徐々に起き上がっていって、インパクトでは自然に垂直な面になっている。その間、手首や腕には、余計なひねり動作などがまったくなく、ほぼ肩関節だけが動いているような状態だ。
C.モーヤの横から見たテイクバックとスウィング
A.クレマンの横から見たスウィング(倍速デジタル撮影)
こちらは秒間30コマで撮影しているので、上よりもさらに細かい動きがわかる。もちろん、面の動き方は上のモーヤの例とまったく同じであり、手首や腕を使った余計な操作(調整)がないことも同様だ。つまり、普通に腕を振れば、当然のように正しい面ができるという準備(テイクバック)をすることが、面を安定させるための第一条件となるのだ。
A.クレマンの横から見たスウィング(倍速デジタル撮影)

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(テニスジャーナル 2005年9月号)
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